
カーテンウォール
Curtain Wall
カーテンウォールとは
カーテンウォールとは、建物の自重や積載荷重などを負担せず、風圧力や地震時の層間変位に追従しながら、外壁として雨風や熱、音を遮る「帳(とばり)のような壁」のことです。主に鉄骨造や鉄骨鉄筋コンクリート造の中高層ビルで採用され、構造躯体である鉄骨工事の後に取り付けられます。
代表的な種類は、金属(アルミ)製のメタルカーテンウォール、プレキャストコンクリート(PC)製のPCカーテンウォール、ガラスを主体にしたガラスカーテンウォールなどです。構成の違いによって、柱や梁の形に見えるマリオン方式、パネルを組み合わせるパネル方式、ガラスを線状に支えるサッシ方式などに分けられます。
施工方法と取り合い
取付けは、躯体側に設けた取付け金物(ファスナー)に、パネルやユニットをボルトなどで固定するのが基本です。躯体の施工誤差を吸収するため、金物には調整代を設けます。そのため墨出しや、建入れ精度管理の結果が取付け精度を大きく左右します。
カーテンウォールは地震時に層間変位が生じても壁面が破損しないよう、パネルを回転させたり滑らせたりして変形を逃がす設計とします。パネル同士の継目や躯体との隙間はシーリングで水密・気密を確保します。また、床スラブとの隙間は耐火・延焼防止の観点から層間塞ぎが必要です。
鉄工事会社から見た留意点
取付けの精度は躯体の精度に依存します。梁端部やデッキ工事の後に先行して設ける取付け用の下地金物や、受け用プレートの位置にずれがあると、後工程で調整が難しくなります。施工図の段階でカーテンウォール工事側と取り合いを確認し、金属パネル工事など関連工種との納まりを整理しておくことが重要です。
揚重はパネルが大型で重量があるため、クレーンや外部の揚重設備を使った計画が欠かせません。高所作業となるので、安全管理、特に墜落・落下防止措置を計画に織り込みます。
層間変位への追従とファスナーの役割
地震や強風時、建物の各階は水平方向にずれます。この層間変位にカーテンウォールが追従できないと、パネルの破損や脱落につながります。そのため、取付け金物は一方を固定、他方を可動とする構成にして、パネルの動き方(ロッキング、スライドなど)をあらかじめ決めます。アンカーボルトや溶接で躯体側の下地を設ける際は、設計で想定した荷重と変形量に合った位置と精度が必要です。現場では、施工誤差を調整するルーズホールや調整ボルトの調整代が使い切られていないか、取付け前に確認することが、品質と安全を守る実務上のポイントです。
柴田工業の現場から
カーテンウォールの精度は、結局のところ鉄骨の建入れ精度で決まります。取付け下地の位置は、図面と実測を早めに突き合わせるようにしています。