土止め支保工作業主任者に関する建設現場イメージ
Earth Retaining Support Work Chief

土止め支保工作業主任者

Earth Retaining Support Work Chief

資格
どどめしほこうさぎょうしゅにんしゃ

土止め支保工作業主任者とは

土止め支保工作業主任者は、労働安全衛生法に基づき、土止め支保工の切りばり・腹おこしの取付けまたは取外しの作業について、直接指揮する者として選任が義務づけられている作業主任者の一つです。選任には、都道府県労働局長の登録を受けた機関が行う技能講習の修了が必要とされます。

掘削工事では、地山の崩壊による労働災害が後を絶ちません。これを防ぐため、山留め工事の一環として土止め支保工が設けられ、その組立て・解体を安全に行う役割を担うのがこの主任者です。

主な職務

職務は、作業方法を決定して作業を直接指揮すること、材料の欠点の有無や器具・工具を点検して不良品を取り除くこと、作業中に要求性能墜落制止用器具や保護帽の使用状況を監視することなどです。具体的な項目は、労働安全衛生規則に定められています。

対象となる部材は、切梁、腹起し、火打ち、側圧を受ける矢板や山留め壁などで構成される支保工です。部材の取付け順序や、ボルトの緩み、継手部の状態、ジャッキによる予圧の導入など、現場で確認すべき点が多くあります。

現場での実務と関連工事

土止め支保工は、根切りの進行に合わせて段階的に設置され、埋戻しの進行に合わせて撤去されます。この間、バックホーなどの機械と支保工部材が近接して作業することが多く、接触による部材のずれや変形を防ぐ配慮が必要です。また、作業にはクレーンによる部材のつり込みを伴うことが多く、玉掛け技能者との連携が欠かせません。

鉄骨・仮設工事を担う会社にとっても、仮設の支保工は仮設鍛冶工事と隣接する領域であり、作業主任者の選任や安全管理体制の整備は重要です。作業主任者の氏名は、作業場の見やすい場所に掲示して周知する必要があります。

選任と作業計画のポイント

作業主任者は、現場に常駐して単に名義を置くだけでは足りません。作業の都度、実際に指揮を行える状態であることが求められます。土止め支保工については、事業者が事前に、掘削の方法や支保工の組立図を定めた作業計画を策定し、関係者に周知することが義務づけられています。組立図には、部材の配置、寸法、材質、取付けの時期や順序を示します。作業主任者はこの計画に沿って作業が進んでいるかを確認し、計画と異なる事態が生じたときは作業を止めて見直します。また、支保工は設置後も、切りばりの緊圧度や部材の変形・損傷、地山の状態を定期的に点検することが求められます。降雨や地震の後などは特に入念な点検が必要です。

資格の位置づけ
労働安全衛生法に基づく作業主任者(技能講習修了者から選任)
対象作業
土止め支保工の切りばり・腹起しの取付け・取外し作業の直接指揮
主な職務
作業方法の決定と指揮、材料・器具の点検、保護具使用状況の監視

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

山留めは掘削が進むほどリスクが上がります。作業主任者の選任や掲示、点検記録の管理は、現場管理の基本として毎回漏れなく確認しています。

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