トラックミキサに関する建設現場イメージ
Truck Mixer

トラックミキサ

Truck Mixer

現場用語
とらっくみきさ

トラックミキサとは

トラックミキサは、レディーミクストコンクリートを工場から現場まで、撹拌しながら運搬する車両です。一般に「生コン車」「ミキサー車」と呼ばれ、傾斜して回転するドラムをトラックに搭載しています。ドラムの内側には螺旋状の羽根があり、正転で撹拌、逆転で排出する仕組みです。運搬中はドラムをゆっくり回転させ、材料が分離したり固まったりするのを防ぎます。「アジテータ」はこの撹拌運搬の機能を指す用語です。

運搬時間と受入れ

JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)は、練混ぜ開始から荷卸しまでの時間を1.5時間以内と定めています。また日本建築学会のJASS 5では、外気温が25℃未満で120分以内、25℃以上で90分以内が目安です。現場では次の点を確認します。

  • 納入書の配合、呼び強度、スランプ、納入時刻の確認
  • 荷卸し時のスランプ、空気量、温度、塩化物量の検査(スランプ試験など)
  • 圧縮強度試験用の供試体の採取

現場での加水は品質を損なうため行いません。待機が長引く場合は、工場や監督と協議して対応します。

現場での運用と安全

打設はコンクリートポンプ車へ荷卸しする方法が多く、ポンプ車の位置、トラックミキサの進入・待機動線、道路の占用を事前に計画します。車両は重量があるため、仮設の通路や敷鉄板、地盤の支持力を確認します。

  • 誘導員を配置し、後退時の接触や歩行者との接触を防ぐ
  • ホッパー周辺やシュートの洗浄水・残コンの処理方法を決める
  • 周辺の立入禁止区画を明確にする

鉄骨造でも基礎、土間、デッキプレート上のスラブ打設で使います。打設計画は施工計画書に定め、工程管理と連動させます。

打設計画で見落としやすい点

トラックミキサの手配は「何m3を、何時から、何台間隔で」という打設計画の中核です。間隔が空きすぎるとコールドジョイントの原因になり、詰まりすぎると現場で待機が発生して品質低下につながります。打込み速度や打継ぎの許容時間を踏まえ、工場と配車間隔を調整します。

夏季は運搬中の温度上昇、冬季は凍結・温度低下に注意します。プレクーリング工法などの冷却対策や、寒中コンクリートの加熱対策は、工場側の準備が必要なので早めに相談します。

また、荷卸し後のドラムや車体の洗浄は、洗浄水が強アルカリ性のため、排水処理のルールを守る必要があります。近隣への騒音、振動、道路の汚れも配慮点です。法令上、道路運送車両法や道路交通法に従った運行が求められます。積載量や車両の仕様は車種ごとに異なるため、手配時に確認してください。

役割
生コンを撹拌しながら工場から現場へ運搬する車両
運搬時間
JIS A 5308で練混ぜ開始から荷卸しまで1.5時間以内
現場確認
納入書、スランプ・空気量・温度、供試体採取

柴田工業の現場から

上沢直二
上沢直二 事務・現場兼務

打設日は車両の出入りで近隣への配慮も大切です。誘導員の配置と搬入時刻の調整を、前日までに確認しておきます。

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