
重量シャッター
Heavy-duty Shutter
重量シャッターとは
重量シャッターは、厚めの鋼板で作られたスラット(帯状の板)を巻き取り、開閉するシャッターです。一般にスラットの板厚が1.5mm以上のものを重量シャッター、それより薄いものを軽量シャッターと区別します(メーカーや仕様書で区分が示されます)。工場、倉庫、駐車場、建物の外周部の出入口など、強度や防犯性、防火性能が求められる場所に使われます。
構成は、スラット、ガイドレール、巻取りシャフト、開閉機(手動式・電動式)、まぐさ部のケース(シャッターボックス)などです。
種類と性能
- 一般の重量シャッター:防犯・風雨対策などが目的。
- 防火シャッター:火災時に閉鎖して延焼を防ぐもの。建築基準法に基づく防火設備・特定防火設備としての認定品を使用します。防火戸と同様、設置位置や性能は法令と設計図で確認が必要です。
- 耐風圧型:風圧力に対する強度を確保したもの。
防火区画に設けるシャッターでは、閉鎖時に人が閉じ込められない構造や、閉鎖作動時の安全装置(危害防止装置)が求められます。詳細は国土交通省の告示や関連基準を確認してください。
取付けと施工の要点
重量シャッターは自重が大きく、ガイドレールやまぐさに大きな荷重がかかります。このため、取付け下地の鉄骨や補強材が重要です。鉄骨工事の段階で、開口部まわりの受け材(補強フレーム)を設けておく場合が多く、仕上げ下地工事との調整も欠かせません。
ガイドレールの垂直・水平の精度は開閉のスムーズさに直結します。墨出しで基準を確認し、アンカーボルトや溶接で固定します。取付けに溶接を伴う場合は、シャッター本体への火花の飛散や熱の影響に配慮します。
電動シャッターの安全装置と点検
電動の重量シャッターでは、閉鎖中に人や物を挟まないための安全装置が重要です。代表的なものに、障害物感知装置(座板スイッチなど)、リミットスイッチ、非常用の手動開放装置などがあります。防火用では火災感知器と連動して閉鎖する仕組みを持ち、定期的な作動確認が必要です。
防火設備は建築基準法に基づく定期検査(防火設備検査)の対象で、所有者・管理者による維持管理が求められます。引渡し時には、施工者として作動試験の結果や取扱い説明を整理して発注者に伝えることが大切です。
また、シャッター前に物を置くと閉鎖障害となり、防火上の機能を失います。引渡し後の運用面でも、利用者へ注意喚起することが望まれます。
施工段階では、シャッター本体に傷や汚れが付かないよう、養生を継続して行います。左官や塗装など他工種の作業による汚損や、溶接火花による塗装傷にも注意が必要です。
柴田工業の現場から
重量シャッターは本体が重いので、受けの鉄骨補強が決め手です。建方の段階で開口まわりの下地を押さえておくと後がスムーズです。