
ガラス工事
Glazing Work
ガラス工事とは
ガラス工事とは、建物の窓、出入口、間仕切り、手すり、カーテンウォールなどの開口部に、ガラスを取り付ける工事です。サッシや建具の枠にガラスをはめ込み、固定し、水密性や気密性を確保して仕上げます。採光や眺望、意匠性を担う一方、風圧や地震時の変形、割れによる落下などの安全面にも配慮が必要な工事です。
ガラスの種類と取付け方法
建築で使われるガラスには、一般的な板ガラスのほか、強度を高めた強化ガラス、割れても破片が飛散しにくい合わせガラス、断熱性を高めた複層ガラス、網入りガラスなどがあります。用途や設置場所、防火や防犯の要求に応じて選定します。
取付け方法は、ガラスを押縁で押さえてガスケットやシーリング材で固定する方法、溝にガラスをはめて押える方法などがあります。取付け後はシーリングで周囲を処理し、雨水の浸入を防ぎます。サッシはアルミニウム製建具や鋼製建具が多く、枠の精度がガラスの納まりに直結します。
施工上の注意点
ガラスは大きく重いものが多く、運搬や取付けで人身事故や破損が起きやすいため、安全管理が重要です。大型ガラスは専用の吸着器具やクレーンなどで揚重し、玉掛けの資格者が作業に当たります。立入禁止の措置で下方の第三者や他職の安全を確保します。
また、鉄骨造では構造体が地震や風で変形するため、ガラスが枠に直接力を受けて割れないよう、クリアランスと取付け部材で変形に追従できるようにします。建物の揺れに対する追従性は設計で検討される項目で、現場では指定された仕様どおりに施工することが基本です。施工後は、傷や汚れを防ぐ養生や、割れ・欠けの確認を行い、品質管理に位置づけて記録します。
熱割れと端部の管理
ガラスは、日射で温まる中央部と、サッシに隠れて温度が低い端部との温度差によって割れることがあり、これを熱割れと呼びます。端面に欠けや傷があると、そこを起点に割れが進みやすくなります。そのため、搬入や取付けの際には端部を傷つけない取扱いが大切です。また、ガラス面に内側からブラインドや家具を近づけすぎると熱がこもって温度差が大きくなる場合があります。使用するガラスの種類によって熱割れへの強さが異なるため、設計時の選定と、引渡し時の取扱い説明が重要になります。
柴田工業の現場から
ガラスは重くて割れると危ないので、揚重と搬入経路の確認を事前に徹底します。立入禁止の範囲を決めてから作業に入るのが基本です。