コンクリート圧縮強度試験に関する建設現場イメージ
Concrete Compressive Strength Test

コンクリート圧縮強度試験

Concrete Compressive Strength Test

管理の5本柱
こんくりーとあっしゅくきょうどしけん

コンクリート圧縮強度試験の役割

コンクリート圧縮強度試験は、現場で打設したコンクリートが設計で要求される強度に達しているかを確認する最重要品質管理試験です。建築基準法およびJASS 6で実施が義務付けられており、構造体の安全性を保証する根拠となります。

鉄骨工事・仮設鍛冶工事では、基礎コンクリート・梁床版・柱脚周辺などの品質確認が施工管理者の重要職務です。

試験フロー

1. 供試体の採取
コンクリート打設時にサンプリング用の型枠(通常φ10cm×H20cm の円柱形)にコンクリートを詰め、同じ養生条件で硬化させます。材齢28日が強度判定の標準時期です。

2. 養生管理
採取した供試体は、現場の気温・湿度条件を反映するため、一般に現場横に保管します。湿度不足で早期に乾燥するとコンクリート強度が低下するため、湿度環境の管理が必須です。

3. 圧縮試験
材齢28日に達した供試体を専門の試験機関に送付し、圧縮試験を実施します。供試体の上下面を平坦に研磨(キャッピング)した後、一定速度で荷重を加え、破壊荷重から圧縮強度を算出します。

4. 結果評価
試験結果が設計基準強度以上であることを確認します。複数供試体の平均値で判定されるため、一本の結果が低くても全体で合格することがあります。ただし、下限値(平均値の85%以上)に関する基準も確認が必要です。

施工現場での重要ポイント

供試体採取はレディーミクストコンクリート配送時に複数本(通常ロット当たり3本以上)を採取し、採取日時・気温・スランプ値などを記録します。養生期間中の供試体破損・紛失は試験不可となるため、保管場所の管理が重要です。

材齢28日前に強度判定が必要な場合は、早期強度試験(7日・14日)も実施できます。早期強度が想定値を大きく下回る場合、コンクリート配合・施工条件の問題が疑われるため、即座に原因調査が必要になります。

強度不足時の対応と追加試験

圧縮強度試験の結果が設計基準強度に達しない場合、直ちに工事を中断し、原因調査と追加試験が実施されます。破壊コア採取試験により、実際の構造体内のコンクリート強度を確認することができます。

原因としては、配合ミス、養生不良、打設不良などが考えられます。特に冬期施工では気温低下による強度発現遅延が頻繁に発生するため、事前に低温対応配合の設定や加温養生計画が必要になります。強度不足が確定した場合、補強工法の検討や既存部の評価試験など、構造設計者・建築確認検査機関との協議が必須となります。

標準試験時期
材齢28日。強度判定の基準値は設計基準強度と同等以上
供試体管理
採取時刻・気温・スランプを記録。現場で同一養生条件を確保
不合格時対応
原因調査・破壊コア採取試験・補強計画が必要。建築確認検査機関と協議

柴田工業の現場から

上沢直二
上沢直二 事務・現場兼務

強度試験の結果報告書が届くまで、構造体に関係する次工程は動かせません。試験機関への送付日程を逆算して供試体採取計画を立て、遅延がないよう事務側で厳密に管理しています。

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