溶接管理技士に関する建設現場イメージ
Welding Management Engineer

溶接管理技士

Welding Management Engineer

資格
ようせつかんりぎし

溶接管理技士とは

溶接管理技士(ようせつかんりぎし)は、鉄骨・鉄構造物の溶接工事において、技術的な統制と品質確保を行う専門資格者です。単なる溶接作業者ではなく、溶接計画の立案・施工方法の決定・品質検査の実施など、溶接工事全般の技術的責任を負う管理職的な立場となります。

建設業法では、一定以上の規模の溶接工事に対して溶接管理技士の配置を推奨・要求される場合があり、柴田工業のような鉄骨・仮設鍛冶工事会社では必須の資格保有者となります。

溶接管理技士の職務

1. 溶接計画書の作成
建設物の構造・規模・使用条件に応じた溶接方法を計画し、溶接手順書(tekko-seisaku-zu)を作成します。どの部分をどの溶接方法(JIS溶接基準:jis-yousetsu)で施工するか、溶接棒や機械の仕様などを決定します。大規模案件では複数の溶接方法を組み合わせることもあります。

2. 溶接技能者の資格管理
施工に当たる溶接工が、JIS溶接技能者資格(jis-yousetsu-gishi)を所有していることを確認します。開先形状・厚さ・材質によって必要な資格が異なるため、各工程ごとに適切な技能者を配置する責任があります。

3. 溶接実験の計画・実施
新しい工法や初めて使用する鋼材・厚さの場合、本格施工前に溶接実験(yousetsu-jikken)を実施し、品質が仕様を満たすことを事前確認します。抜き取り検査よりも厳格な品質確認プロセスです。

4. 現場での品質管理
各溶接部分の外観検査、寸法確認、フルー度(溶接ビード形状)の確認を実施します。不適合部分は是正(補修)または廃棄の判定を行い、品質基準(kihon-youkyuu-hinshitsu)の維持を図ります。

5. 非破壊検査の監理
超音波検査・放射線検査・浸透探傷検査などの非破壊検査(hihakai-kensa)の実施と結果評価を監督します。重要な部分(柱と梁の接合部など)では、100%検査が実施される場合もあります。

6. 施工記録の作成と保管
溶接実績管理(yousetsu-seitai-kanri)として、各溶接部分の施工日時・施工者・気象条件・検査結果などを詳細に記録し、将来のトラブル時の追跡調査に備えます。

必要な技術知識

溶接管理技士には、鋼材の金属学的性質、各種溶接方法の原理と特性、JIS規格の理解、非破壊検査の判定基準、施工環境(温度・湿度)が品質に与える影響などの、広範な技術知識が求められます。さらに施工現場の実務経験があることで、実効的な管理が可能になります。

現場での位置づけ

溶接管理技士は、施工管理技士(sekou-kanri-gishi)と協力して、品質管理(hinshitsu-kanri)・安全管理(anzen-kanri)を推進します。溶接工事特有の災害(火傷・目の障害など)の防止も職務に含まれ、定期的なKY活動(ky-katsudo)での安全教育を主導します。

資格取得の道

溶接管理技士資格は、建設業関連の団体が実施する試験に合格することで取得されます。一般的には、溶接技能者としての実務経験を積んだ後、管理技士資格を目指すキャリアパスとなります。継続的な技術研修への参加により、最新の溶接技術を習得することが重要です。

溶接管理技士の実践的職務例

大規模な鉄骨造建物での実例を挙げます:

【事例:地上20階建てオフィスビル】
柱・梁の主要接合部は高力ボルト接合(torshear-bolt)だが、耐震補強部分は溶接接合を採用。この場合、溶接管理技士は:

(1)設計図面と施工仕様の確認 → 溶接計画書作成
(2)母材・溶接棒の品質証明書確認
(3)開先形状・溶接条件の決定
(4)溶接実験で完全溶込み確認
(5)各層の溶接施工立ち会い → 外観・寸法検査
(6)非破壊検査(超音波)100%実施と評価
(7)施工記録書作成 → 納入実績管理

このプロセスにより、柱・梁接合部の品質が確保され、建物の耐久性・安全性が担保されます。溶接管理技士一人が数十人の溶接工の成果を統制し、プロジェクト全体の品質を左右する、高い責任ある位置にあります。

職務の核
溶接計画→技能者管理→品質検査→記録管理の統合的責任
必要資格
JIS溶接管理技士資格・JIS溶接技能者資格の保有者が必須
現場での権限
溶接工事の技術的判断・不適合部品の廃棄判定権を有する

柴田工業の現場から

石堂洋三
石堂洋三 溶接管理技士

20年溶接一筋でやってきて、技士資格を取ったときは本当に嬉しかった。今は現場の最前線で職人たちと一緒に品質確保に当たってます。一本一本の溶接が将来の建物の安全を決めるんですからね。責任は重いけど、やりがいは計り知れません。

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