鉄骨在庫確認に関する建設現場イメージ
Steel Material Inventory Confirmation

鉄骨在庫確認

Steel Material Inventory Confirmation

管理の5本柱
てっこうざいこかくにん

鉄骨在庫確認の役割

鉄骨在庫確認は、建設工事における鉄骨部材の流れを透明化し、工程管理と品質確保を実現する重要な業務です。製作工場での完成部材、現場への納品状況、現場での保管と使用状況を一元管理することで、施工計画の遅延防止と品質ロスの最小化を図ります。

柴田工業のような鉄骨工事会社では、鉄骨製作管理部門と現場の施工管理技士が連携し、毎日の在庫状況を報告・共有するシステムを構築しています。

在庫管理システムの構成

効果的な鉄骨在庫確認には、以下の要素が組み込まれます:

  • 製作工場での進捗確認:製作図ごとに部材の完成状況を日次で報告。鉄骨製作実績管理に基づいて管理
  • 検査・梱包状況の確認品質検査合格から梱包・出荷までのステップを追跡
  • 現場への搬入記録:納品日、搬入部材の型番・数量、納品先の確認
  • 現場保管状況:屋外保管・屋内保管の別、防錆処理、損傷の有無を定期確認
  • 建て入れ使用実績建て入れ管理に基づき、実際に使用された部材の記録
  • 在庫差異の調査:帳簿在庫と実在庫のズレが生じた場合の原因究明

在庫確認の実施方法

在庫確認は以下のプロセスで実施されます:

日次確認は、製作工場と現場がそれぞれ毎朝行い、前日の進捗と当日の予定を共有します。製作工場では、完成部材の数量と検査合格状況を確認し、現場では納品部材の受け入れと保管位置を確認します。

週次確認

月次確認

現場保管時の在庫確認ポイント

現場に到着した鉄骨部材は、気候や外部環境の影響を受けやすいため、定期的な在庫確認が品質維持に不可欠です。

  • 防錆確認錆止め塗装の塗膜に剥離や損傷がないかを定期確認。雨水浸入による内部錆を防止
  • 損傷の有無:運搬時や現場への搬入時に損傷した部材がないかを目視検査
  • 保管位置の適切性:部材が風で倒れたり、重ねられた部材が崩落したりしないよう、支持状況を確認
  • 盗難・紛失防止:高価な鉄骨部材の盗難リスクが小さくない工事現場では、在庫台帳との照合で確認
  • 掘り出し作業の容易性:後続工事の効率を高めるため、使用予定日に合わせた配置確認

デジタル化による在庫管理の高度化

近年、多くの建設企業がQRコードやバーコード、IoTセンサーを導入し、在庫確認の自動化を進めています。鉄骨部材にQRコードを貼付することで、製作工場から現場まで、スマートフォンで即座に在庫状況を把握できるようになりました。これにより人的エラーが減少し、工程管理の精度が向上しています。

在庫差異発生時の対応

在庫確認の過程で、帳簿上の数量と実際の在庫にズレが生じることがあります。原因は様々ですが、典型的なケースと対応方法を理解することが重要です。

納品記録のズレ:運送会社の納品数量と現場の受け取り数量が異なる場合があります。この場合は、納品票と納品部材を即座に照合し、運送会社に問い合わせます。

製作工場での記録漏れ:部材が完成して検査に合格したものの、出荷記録が遅れている場合があります。製作管理部門と出荷部門の連携を確認し、記録を修正します。

現場での使用記録漏れ:建て入れが実施されても、在庫台帳への記載が遅れることがあります。施工管理日誌と照合し、実績記録を確認します。

在庫差異が生じた場合は、単に「ズレを修正する」のではなく、その原因を究明し、再発防止のための業務フローの改善を検討することが管理体制の向上につながります。

確認頻度
製作工場は日次、現場は週次以上。月次で全体を集計して進捗把握
記録形式
在庫台帳を紙またはシステムで管理。変更時は即座に修正記録を残す
品質確認の同時実施
在庫数の確認と同時に、防錆・損傷状況の確認を行い品質維持を確保

柴田工業の現場から

上沢直二
上沢直二 事務・現場兼務

毎日の在庫確認は地味な作業ですが、これがないと現場は混乱します。部材が必要なタイミングで足りない、という事態を防ぐために、事務側で細かく記録・報告することが大切ですね。

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