鋼材在庫管理に関する建設現場イメージ
Steel Material Inventory Management

鋼材在庫管理

Steel Material Inventory Management

管理の5本柱
こうざいざいこかんり

鋼材在庫管理の重要性

鋼材在庫管理は、複数の現場で必要な鉄骨・鋼管・溶接材料などの在庫量を適切に把握し、不足や過剰を避け、工事工程の円滑性とコスト効率を同時に実現するための運営管理です。建設工事では、一度資材の手配遅延が発生すると、工程全体が停滞するため、極めて重要です。

柴田工業では、本社に専任の在庫管理チームを置き、現場からの需要情報をリアルタイムで集約し、鋼材メーカーや商社との仕入れ計画を調整しています。

在庫管理のプロセス

1. 発注計画
新規案件の受注が決まると、鋼材製作管理チームが設計図に基づいて必要な鋼材の品種・数量・納期を算定し、本社発注部門に通知します。この段階では、現場工程表に基づいた「必要時期」を明記することが重要です。

例えば、足場用の単管パイプが必要な時期、高力ボルトが必要な時期、溶接材料が毎週どれだけ必要かを、現場工程と同期させて計画します。

2. 仕入先の選定と発注
品質、納期、価格を総合的に評価し、複数の仕入先(鋼材メーカー、商社)と取引を行います。単価だけでは判断せず、納期遵守率、品質安定性、緊急対応の可能性なども考慮されます。

発注時には、鋼材仮設工事企業認定企業との取引を優先し、安定供給を確保します。

3. 在庫保管と状況把握
本社倉庫や指定の資材置き場で鋼材を保管し、入出庫をシステム上で管理します。保管状況は定期的に現場から確認され、例えば「梁が5本足りなくなる見込み」といった報告に対しては、急速に調達手配を行います。

鋼材は露天保管では錆が進行するため、屋根付きの保管施設や防錆シート被覆が必須です。高力ボルトなどの小物は、湿度管理された室内に保管します。

4. 現場への搬入管理
現場の工程進捗に合わせ、必要な時点で必要な量を搬入するよう、ジャストインタイム的な配送計画を立てます。

大型の梁・柱は、クレーンを使用した搬入になるため、搬入日の1~2週間前から現場と搬入方法を調整します。搬入時には、数量確認、品質外観確認(傷、変形)を行い、不良があれば仕入先に返品します。

在庫管理システムと情報連携

当社では、ERP(統合基幹業務システム)を導入し、全現場の在庫情報をリアルタイムで把握しています。現場から「来週、高力ボルトM20が100個必要」と入力されると、本社の在庫と全現場の共有在庫を確認し、足りなければメーカーに急速発注をかけるといった流れが自動化されています。

また、月次の「在庫レポート」では、各現場の在庫量(金額ベース)と工事原価に占める率(通常は3~5%)をモニタリングし、過剰在庫を抱えている案件があれば早期に改善を指示します。

コスト効率と品質のバランス

在庫管理は、単なるコスト削減ではなく、品質確保と工期遵守の両立を目指しています。「安い資材を大量に仕入れておく」という考え方では、不良品の混入リスク、長期保管による品質劣化が生じます。

そのため、信頼できる仕入先との長期的な取引関係を構築し、少量多頻度納入(品質が安定した直近の生産ロットを供給してもらう)を原則としています。

季節変動と在庫計画

鋼材の相場は季節によって変動し、特に冬場は雪害対策の需要が増すため、納期が長くなります。また、国際的な鋼材需給(中国の生産、海外輸出)の影響も受けます。

これらを見越して、当社では上期(4月~9月)と下期(10月~3月)で異なる在庫政策を取っています。上期は薄利多売的に小口納入、下期は少し多めに確保する、といった工夫により、全体のコスト最適化を図っています。

品種別在庫管理のポイント

品種によって在庫保有量が異なります。例えば、H形鋼(汎用性が高い)は通常50トン程度の常時在庫を保ちますが、特殊な厚さ・サイズは案件ごとに発注します。溶接材料は消費速度が速いため、毎月納入を基本としています。

この品種別ポリシーは、過去の案件実績から算出され、定期的に見直されています。市場環境の変化、新規案件の傾向を踏まえて、在庫基準量を柔軟に変更することで、常に最適な在庫水準を保ちます。

工程連動計画
現場工程と在庫計画を同期し、必要時期に必要量を確保
品質保管
防錆管理と湿度管理で品質劣化を防止
情報システム統合
ERP導入で全現場の在庫をリアルタイム把握

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

在庫管理は現場工程と密接に関わります。現場から「来週梁が足りなくなる」という報告を受けたら、即座に対応する必要があります。本社の在庫チームとの連携が命です。

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