耐候性塗料に関する建設現場イメージ
Weather-Resistant Paint

耐候性塗料

Weather-Resistant Paint

工事の種類
たいこうせいとりょう

耐候性塗料とは

耐候性塗料とは、太陽光(紫外線)、雨水、温度変化、大気中の汚染物質などの屋外環境にさらされても、色あせ・チョーキング(白亜化)・ひび割れ・剥がれが起こりにくい塗料の総称です。特定の一つの製品を指す言葉ではなく、耐候性に優れた塗料全般を指して使われます。

代表的なものに、アクリルシリコン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、ふっ素樹脂系などがあります。一般に、ふっ素樹脂系は耐候性が高く、長期間の美観維持が期待できる一方、材料費は高くなります。合成樹脂調合ペイントと比べると、屋外での耐久性に優れるのが一般的です。

鉄骨・金属部材での使われ方

鉄骨は、塗膜が劣化して錆が進行すると耐久性や外観に影響します。屋外に露出する鉄骨や鉄骨階段、庇、カーテンウォール周りの金物などでは、防錆の下塗り(錆止め塗装)、中塗り、耐候性のある上塗りという塗装系を組み合わせます。塗膜を複数層重ねることで、防食と耐候の役割を分担します。

なお、溶融亜鉛めっき面(溶融亜鉛めっき)に塗装する場合は、専用のプライマーなど付着性を確保する下地処理が必要です。

選定と施工の留意点

  • 設置環境(海岸部、工業地帯、屋内外)に応じて塗料の種類・仕様を選ぶ。
  • 素地ごしらえ(素地ごしらえ)を確実に行う。付着不良は耐候性以前の問題になる。
  • メーカーが定める塗り回数・膜厚・塗り重ね間隔を守る。
  • 気温・湿度・降雨など施工環境の条件を確認する。

初期費用だけでなく、再塗装までの期間と足場費用を含めたライフサイクルコストで比較することが、設計・施工の双方で大切です。

チョーキングと塗り替え時期の目安

屋外塗膜の劣化の初期サインとして知られるのがチョーキングです。塗膜表面の樹脂が紫外線で分解され、顔料が粉状に浮き出て、手で触ると白い粉が付く現象です。次の段階で、色あせ、光沢低下、ひび割れ、剥がれへと進行し、最終的には素地の錆に至ります。

塗り替えの時期は、塗料の種類や環境により大きく異なるため、一律の年数を断定することはできません。定期的な目視点検で、チョーキングや錆の発生状況を確認し、錆が出る前に塗り替える方が補修範囲も小さく済みます。高所で足場が必要な部位は、長寿命の塗料を選ぶ価値が高くなります。

種類
アクリルシリコン系・ウレタン系・ふっ素樹脂系など
塗装系
錆止め下塗り+中塗り+耐候性上塗りの組み合わせ
選定の視点
環境条件とライフサイクルコスト(再塗装・足場費用)

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

塗料は単価だけで選ぶと、足場を組んでの塗り替え費用で逆転することがあります。積算では再塗装までの期間も含めて比べるようにしています。

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