相互仮設工事に関する建設現場イメージ
Mutual Temporary Work

相互仮設工事

Mutual Temporary Work

工事の種類
そうごかせつこうじ

相互仮設工事の定義

相互仮設工事は、鉄骨工事、躯体工事、内装工事など複数の下請け業者が関わる建設プロジェクトにおいて、共通で使用する仮設工事を一元管理・共有する施工体制です。特に仮設鍛冶工事では、山留め壁腹起し足場シーリングシステムなどの共有仮設部材が多く、これらを複数企業で共用することで経済性と安全性が向上します。元請けが仮設工事費を統括管理し、各下請け業者が使用した分を精算する仕組みが一般的です。

相互仮設工事の管理体制

相互仮設工事を円滑に進めるためには、明確な管理体制が必須です。元請けは専任の施工管理技士を配置し、仮設工事全体の計画、実施、検査を統括します。各下請け業者との間では、仮設工事の使用期間、使用負荷、保守・維持管理の責任分界点を明確に定めた相互仮設工事契約書を締結します。特に仮設物の撤去時期については、全業者の工事完了まで据え置く場合が多いため、工程管理がより複雑になります。施工管理日誌には、各業者の仮設工事への資源投下状況、利用実績を記録し、精算資料として活用します。

仮設工事費の精算方法

相互仮設工事費の精算は、複数の方法があります。一般的な方式として、以下が挙げられます。定額制では、各下請け業者が固定額を負担し、仮設工事の管理の簡素化を図ります。使用量按分制では、建て方準備での実際の使用量や使用期間に基づいて費用を配分します。この方法は公平ですが、計測・記録の手間が増加します。工事規模按分制では、各下請け業者の工事請負金額に応じて案分する方法で、比較的シンプルです。いずれの方式でも、契約段階で明確に定め、トラブルを未然に防ぐことが重要です。原価管理の観点からも、精算方法が元請けの利益に大きく影響するため、慎重な判断が必要です。

相互仮設工事での安全管理

複数業者が同一の仮設構造物を使用するため、安全管理がより重要になります。安全管理の観点から、仮設工事の定期点検、改修、補強が適切に実施されているか、常に監視が必要です。特に山留め壁は地盤変動の影響を受けやすいため、定期的な鉛直度測定、変位計による監視が不可欠です。各下請け業者のKY活動では、共有仮設工事の危険性も含めた協議を行い、全員の安全意識を統一することが重要です。仮設工事が劣化・損傷した場合、責任の所在が不明確にならないよう、定期的な安全協議会を開催し、記録を残すことが求められます。

相互仮設工事と工程管理の連動

相互仮設工事の成功は、工程管理と密接に関連しています。工程管理において、各業者の工事進度が異なると、仮設工事の必要期間も変動します。例えば、鉄骨工事の遅れが生じた場合、足場の撤去時期も後ろ倒しになり、他の業者の工程に影響します。これを避けるため、元請けは定期的にクリティカルパスを検証し、仮設工事の据え置き期間の最適化を図ります。大規模プロジェクトでは、工程管理ソフト(P6等)を用いて、複数業者の工事スケジュールと仮設工事の必要期間をシミュレーションし、リスク回避を図ります。相互仮設工事費の削減と工程短縮は相反することが多いため、経済性と工程性のバランス判断が施工管理技士の腕の見せどころです。

定義
複数下請け業者が共通で使用する仮設工事を一元管理・共有する施工体制
主要部材
山留め壁、腹起し、足場、支保工などの共用仮設工事
管理ポイント
使用費精算、責任分界、安全管理、工程連動

柴田工業の現場から

上沢 直二
上沢 直二 事務・現場兼務

相互仮設工事は複数業者の協力が必須です。誰の責任でどこまで工事するのか、最初に明確にしないと後で大問題になります。契約書と現場ルールをしっかり作り込むことが成功のカギです。

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