
ルーフィング
Roofing Underlayment (Roofing Felt)
ルーフィングとは
ルーフィングは、屋根の下地(野地板など)の上に敷き込み、屋根材の下で雨水の浸入を防ぐ防水シートの総称です。屋根葺き材の裏に回った雨水に対する「二次防水」の役割を担います。屋根材そのものは雨の大半を防ぎますが、強風や毛細管現象、継ぎ目から入った水を、ルーフィングが最終的に食い止めます。
代表的なものは、紙やフェルトにアスファルトを浸透・被覆させたアスファルトルーフィングで、住宅用の屋根では広く使われています。近年は、改質アスファルト系や合成高分子系のシート、粘着層付きのものも使われています。
種類と使い分け
- アスファルトルーフィング:最も一般的。品質はJIS A 6005に規定される。
- 改質アスファルトルーフィング:耐久性・耐熱性・追従性を高めたもの。
- 透湿ルーフィング:水は通さず湿気は逃がすタイプで、小屋裏の結露対策に用いられる。
防水層として平場(陸屋根)に用いるアスファルト防水材料も「ルーフィング」と呼ばれることがあり、アスファルト防水では、アスファルトルーフィングを溶融アスファルトで重ね張りして防水層を形成します。ただし、勾配屋根の下葺き材として敷くのとは目的・工法が異なる点に注意が必要です。
施工上の要点
- 軒先から棟に向かって、下から上へ、水下側から張り重ねる。
- 重ね幅は、仕様書や屋根材メーカーの指定に従って確保する(一般に上下・左右とも所定の重ね代が必要)。
- ステープル等の留め付けは所定のピッチで行い、シワやたるみを作らない。
- 棟・谷・壁際・開口部周りは、増し張りや立上げなど、水が回りやすい部位を重点的に処理する。
屋根工事では、折板葺や長尺金属板葺のように金属屋根の下に敷く場合もあり、下地の野地板取付工事の精度が仕上がりにも影響します。高所での作業となるため、安全管理として墜落防止措置、足場や仮設エッジ保護の確認が欠かせません。
下葺き材の寿命と屋根全体の耐久性
屋根材そのものが長持ちしても、下葺きのルーフィングが先に劣化すると、雨漏りの原因になります。ルーフィングは屋根材に隠れて見えず、点検や交換が容易ではないため、新築時にどの品質のものを選ぶかが、屋根全体の寿命に影響します。
屋根の葺き替えやカバー工法の際には、既存ルーフィングの状態を確認し、劣化していれば交換や増し張りを検討します。また、施工中に長期間むき出しのまま放置するとシートが傷むため、屋根材の施工と近い時期に進める工程計画(工程管理)が重要です。雨天前の養生にも配慮しましょう。
柴田工業の現場から
ルーフィングは屋根材に隠れて見えなくなる部分ですが、雨漏りを防ぐ最後の砦です。高所作業になるので、墜落防止の確認とあわせて丁寧に施工しています。