入札談合に関する建設現場イメージ
Bid Rigging

入札談合

Bid Rigging

管理の5本柱
にゅうさつだんごう

入札談合とは

入札談合とは、競争入札に参加する事業者どうしが、事前に受注予定者や入札価格などを話し合って決める行為です。本来、入札は事業者が互いに競争して価格や条件を提示することで、発注者に有利な契約を成立させる仕組みです。談合はこの競争を妨げるため、独占禁止法上の不当な取引制限にあたり得る違法行為とされています。

公共工事では、談合により落札価格が不当に高くなり、税金が無駄に使われるおそれがあります。このため国や自治体は、制度面・運用面の両方から防止策を講じています。

どんな法令で規制されるか

主な規制は、独占禁止法(不当な取引制限の禁止)です。違反した事業者には、公正取引委員会による排除措置命令や課徴金納付命令が出されることがあります。また、公共工事の入札に関しては、発注機関の職員が関与する場合の「官製談合防止法」、刑法上の談合罪なども関係します。建設業法に基づく監督処分(営業停止・指名停止など)が行われる場合もあります。具体的な処分内容や要件は個別の事案で異なるため、詳細は専門家や所管官庁の情報で確認してください。

防止のための仕組みと会社の対応

談合防止のために、電子入札の導入、一般競争入札の拡大、入札参加者名の事後公表、総合評価落札方式による価格以外の評価などが進められてきました。指名競争入札は参加者が限られるため、運用上の透明性確保が特に重要とされています。

企業側にはコンプライアンス管理とコンプライアンス研修が欠かせません。同業者との会合で入札案件の話題を出さない、疑わしい接触があれば記録して上司や法務に報告する、といった社内ルールを整え、営業・積算担当者だけでなく現場代理人や経営層まで周知することが基本です。ゼネコンや下請の関係においても、「発注者や元請から価格調整を促された」ような場合には、安易に応じず適切に相談する姿勢が求められます。

「情報交換」と談合の境界

談合というと、会議室で価格を決める明確な場面を想像しがちですが、実務では「情報交換」が問題になることがあります。入札予定価格や自社の積算額、受注意欲について同業者と話すことは、意図が何であれ疑いを招く行為です。業界団体の会合などで案件に関する話題が出た場合は、その場で話を打ち切る、あるいは出席を控えるという慎重な対応が望ましいとされています。

また、「協力会社が複数社で見積もり価格をそろえる」ような動きも、独占禁止法の観点から問題になり得ます。自社の積算根拠は原価管理の数値に基づき、独自に判断するのが原則です。違反を自主的に申告した場合に課徴金が減免される制度(リーニエンシー)もありますが、適用条件は法令で定められています。迷ったときは、早い段階で弁護士や所管官庁の相談窓口に確認することをおすすめします。

定義
入札参加者が事前に受注者や価格を調整する違法行為
主な根拠法
独占禁止法(不当な取引制限)、刑法の談合罪など
企業の対策
コンプライアンス研修・社内ルール整備・相談窓口の設置

柴田工業の現場から

上沢直二
上沢直二 事務・現場兼務

同業者との雑談でも入札の話題は出さない、というのが社内の基本ルールです。少しでも違和感を覚えたら、すぐに上司へ相談するようにしています。

柴田工業の施工管理スタッフ募集
RECRUIT

知識ゼロからでも、
街をつくれる人になる。

施工管理・施工図スタッフ募集中。
年間休日約120日・賞与年2回・資格取得全額支援。