建設機械損料に関する建設現場イメージ
Construction Equipment Owning and Operating Cost (Depreciation Rate)

建設機械損料

Construction Equipment Owning and Operating Cost (Depreciation Rate)

管理の5本柱
けんせつきかいそんりょう

建設機械損料とは

建設機械損料とは、クレーンやバックホウ、発電機などの建設機械を工事で使用した際に、その機械の保有・使用に伴って生じる費用を、使用日数や使用時間に応じて工事原価へ配分する考え方、またはその金額です。機械は購入すれば終わりではなく、価値の減少(償却)、修理、整備、保管、保険、租税などの費用が継続的に発生します。損料はこれらを一定の基準で工事ごとに負担させるものです。

国土交通省は、建設機械等損料算定表を公表しており、公共工事の積算で標準的な損料の算出に用いられます。損料は一般に、基礎価格に損料率を乗じて求める仕組みで、供用日あたり、運転時間あたりなどの区分があります。具体的な率や区分は年度ごとに改定されることがあるため、必ず最新の算定表を確認してください。

積算・原価管理での使い方

積算では、機械の運転に必要な燃料、オペレーターの労務費などと、損料とを別に整理して見積ります。一般に、損料には燃料費や運転労務費は含まれず、これらは別途計上されます。この区分を誤ると、二重計上や計上漏れが生じます。

自社保有機械の場合は、損料を社内の機械使用料として工事に配賦し、原価管理に反映します。リース・レンタル機械の場合は、実際の賃料が原価となるため、損料表の数値はあくまで見積の目安や比較基準として使います。

鉄骨・仮設鍛冶工事での関わり

建方で使う移動式クレーン、発電機、溶接機、コンプレッサーなどは、いずれも損料やレンタル費の対象です。仮設鍛冶工事では工期が短く機械の稼働が断続的になりやすいため、待機日数や回送費の扱いを見積段階で整理しておくことが重要です。工程管理の遅れで機械の拘束日数が延びると、そのまま原価増となります。

損料とレンタル料の違いに注意

損料は、機械を保有する側の費用を理論的に算定した値であり、市場のレンタル料金とは一致しません。一般に、レンタル料金には業者の利益や回送、整備の費用なども含まれるため、損料より高くなる場合があります。

見積書を作る際は、どちらの考え方に基づく金額かを明示し、内訳書で燃料・運転手・回送費などの扱いを区別して示すと、発注者との認識違いを防げます。また、稼働率が低い機械を自社保有し続けると、損料に見合う回収ができず経営を圧迫します。保有か借用かの判断は、年間の稼働見込みを踏まえて行うのが基本です。

定義
機械の保有・使用に伴う償却費や維持修理費などを使用量に応じて原価化したもの
積算上の注意
燃料費や運転労務費は損料と別に計上するのが一般的
参照資料
国土交通省の建設機械等損料算定表(年度改定あり、最新版を確認)

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

積算では、損料に燃料や運転手が入っているかを必ず確認します。ここを取り違えると見積が大きくずれます。短工期の現場ほど、待機や回送の日数も忘れずに見ています。

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