場所打ちコンクリート杭に関する建設現場イメージ
Cast-in-place Concrete Pile

場所打ちコンクリート杭

Cast-in-place Concrete Pile

工事の種類
ばしょうちこんくりーとくい

場所打ちコンクリート杭とは

場所打ちコンクリート杭は、現場で地盤に孔を掘り、その中に鉄筋かごを建て込み、コンクリートを打設して造る杭です。建物の荷重を、支持力のある地盤(支持層)に伝える基礎として、中高層建物や重量のある構造物で多く採用されます。工場で製造された杭を打ち込んだり埋め込んだりする既製コンクリート杭に対して、大きな径や深さに対応しやすいのが特長です。

主な工法

代表的な工法には、アースドリル工法、リバース工法、オールケーシング工法などがあります。アースドリル工法は、表層にケーシングを入れ、孔壁の崩壊を安定液(ベントナイト溶液など)で防ぎながら、ドリリングバケットで掘削します。リバース工法は、回転ビットで掘削し、水を循環させて土砂を排出します。オールケーシング工法は、ケーシングチューブを揺動・圧入しながら全長にわたって孔壁を保護します。地盤条件や杭径、深さ、周辺環境などで選定します。

施工管理の要点

掘削では、位置と鉛直精度の管理、支持層の確認が重要です。掘削土の性状を設計時の地盤調査結果と照らし合わせ、支持層に到達したかを確認します。掘削完了後は、孔底の掘りくずなどのスライムを処理します。スライムが残ると、杭の先端支持力の低下につながります。

鉄筋かごは、設計どおりの配筋とし、かぶり厚さを確保するためスペーサーを取り付けます。建込み時には変形や吊り上げ時の損傷に注意し、クレーンによる揚重は安全管理のもとで行います。

コンクリートは、トレミー管を使って孔底から打ち上げ、管先端を常にコンクリート中に挿入した状態を保ちます。これにより、安定液や水との混入を避けます。使用するレディーミクストコンクリートは、流動性と材料分離抵抗性が求められます。杭頭部は余盛りを行い、品質の低い部分を後ではつり取ります。

鉄骨工事・仮設との関係

杭工事は、鉄骨建方に先立つ基礎工事の一部です。杭の位置や杭頭の高さのずれは、後の基礎やアンカーボルト、柱脚の位置精度に影響します。そのため、杭の施工後には、設計位置との偏心量や杭頭レベルを測定して記録し、基礎の施工図に反映させます。また、杭の施工は、大型重機や泥水、排出土の処理など、現場全体の計画と密接に関係します。山留め工事や地盤改良との施工順序、重機の作業地盤の整備は、工程管理にも影響します。当社のような鉄骨・仮設工事の会社は、杭の施工精度の情報を早い時期に共有してもらうことで、柱脚周りの計画が立てやすくなります。

概要
現場で掘削した孔に鉄筋かごを建て込み、コンクリートを打設して造る杭
主な工法
アースドリル、リバース、オールケーシングなど。地盤と杭径で選定
管理の要点
支持層確認、スライム処理、かぶり確保、トレミー管による打設

柴田工業の現場から

上沢直二
上沢直二 事務・現場兼務

杭の位置や杭頭レベルのずれは、柱脚まわりの納まりに直結します。測定結果を早めに共有してもらえると、私たちも段取りが立てやすいです。

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