配筋に関する建設現場イメージ
Reinforcement Placement

配筋

Reinforcement Placement

現場用語
はいきん

配筋の目的と重要性

配筋とは、設計図書に基づき鉄筋を所定の位置・間隔・高さで組み立てる作業です。コンクリートは圧縮力には強いが引張力には弱いため、鉄筋がこの引張力を負担する仕組みになっています。配筋の品質が低いと、構造体としての強度・耐久性が著しく低下し、最悪の場合は建築物の倒壊につながります。

配筋の基本要件

配筋では以下の項目の厳密な管理が必要です:(1)鉄筋径・本数・配置位置の正確性、(2)かぶり厚さの確保(鉄筋表面からコンクリート表面までの最短距離が、耐久性・耐火性基準を満たすこと)、(3)鉄筋間隔スペーサーの設置による間隔保持、(4)鉄筋の結束・溶接による接合の確実性です。JASS6JIS溶接技師の基準に基づき、これらが実行されます。

配筋検査と品質管理

コンクリート打設前の配筋検査は、基本要求品質達成の最重要検査です。監督職員現場代理人が協力して実施します。検査項目は:(1)鉄筋種別・径・本数の確認、(2)かぶり厚さの測定(スケールなどで10箇所以上)、(3)鉄筋間隔の確認、(4)結束状態の確認などです。不合格の場合は、是正後に再検査を実施します。

かぶり厚さの重要性

かぶり厚さは、コンクリート中の鉄筋が錆びるのを防ぐための最重要パラメータです。かぶり不足により鉄筋が錆びると、その膨張によってコンクリートが割裂する危険性があります。これを「爆裂」と呼び、建築物の耐久寿命を著しく短縮させます。環境(屋内/屋外、塩害地)に応じて、かぶり厚さの最小値が規定されており、通常は25~50mmです。

鉄骨工事との関連

建築物によっては、鉄骨とコンクリートを組み合わせた構造(鉄骨鉄筋コンクリート造)が採用されます。この場合、ベースプレート周辺の配筋、スタッド溶接部周辺の配筋など、鉄骨と鉄筋の共存に配慮した配筋計画が必要です。

配筋計画と施工方法

配筋作業は、単純に見えますが、実はコンクリート打設後の品質を大きく左右する精密作業です。特に高層建築物の柱・梁部材では、複雑な鉄筋配置が求められ、工作図段階から綿密な配筋図の検討が行われます。

配筋作業の手順は:(1)スペーサーブロック・鉄筋支保工の配置、(2)縦筋・横筋の敷設、(3)スペーサーによるかぶり厚さ確保、(4)鉄筋どうしの結束・溶接、(5)配筋検査を経て、コンクリート打設へと進みます。

JASS6では、鉄筋結束用の針金の種類、結束強度、結束本数(通常は交差部分の全てまたは半数以上)が規定されています。また、機械式継手や鉄筋溶接による接合についても、品質基準が定められており、JIS溶接技師資格を持つ技能者による施工が求められます。

配筋の精度を確保するため、品質計画では、配筋作業員の技能水準、スペーサーの間隔・数量、検査方法が詳細に定められます。打設後に配筋不良が発見された場合、コンクリートの一部撤去・補強などの大掛かりな是正措置が必要になり、工期遅延・コスト増加につながるため、事前の品質管理が極めて重要です。

目的
設計図に基づき鉄筋を正確に配置し、コンクリート構造体の強度・耐久性を確保
管理項目
鉄筋径・本数・位置、かぶり厚さ、間隔、結束状態の正確性
検査実施
コンクリート打設前の配筋検査は品質管理の最重要工程

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

配筋検査では、かぶり厚さを最低10箇所以上測定します。1箇所でも不足していれば是正を指示します。この厳しさが30年後の建物の耐久性を決めるのです。

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