鉄骨素材管理に関する建設現場イメージ
Steel Material Management

鉄骨素材管理

Steel Material Management

管理の5本柱
てっこうそざいかんり

鉄骨素材管理とは

鉄骨素材管理は、鉄骨工事において、工場での製造から現場への納入、そして建て込みまでの全段階を通じて、部材の品質・数量・納期を統一的に管理するプロセスです。柴田工業のような鉄骨・仮設鍛冶工事会社では、複数プロジェクトの部材を同時に管理するため、高度な管理体制が求められます。

鉄骨製作管理で製造された部材が、正確に現場に届くことはもちろん、納入のタイミングが施工スケジュールと一致することが重要です。不適切な管理は、現場での積み上げやバックオーダー発生につながり、プロジェクト全体の遅延を招きます。

管理の三本柱:品質・数量・納期

鉄骨素材管理の中核は、以下の三つの要素です。

品質管理:各部材のJIS溶接状況、UT検査合格証、表面仕上げの確認が必要です。工場出荷時点での品質記録(工程検査記録)を整理し、現場受け入れ時の照合を行います。

数量管理鉄骨建て込み設計図に基づき、各階・各区画ごとの部材種別、本数、重量を把握します。納入ロットごとに現場での検収を実施し、漏れや過不足がないことを確認します。

納期管理:施工計画に基づく部材納入スケジュールを逆算し、工場での製造着手日を決定します。鉄骨製作確認プロセスを通じて、中間納期を管理することで、予期しない遅延を防止します。

トレーサビリティシステムの構築

大規模プロジェクトでは、部材ロットごとに一意のID(QRコードやバーコード)を付与し、工場から現場、さらに建て込みまで追跡可能にします。このシステムにより、品質問題が発生した際の原因特定が迅速になり、品質管理の信頼性が向上します。

また、納入日時、検収担当者、保管場所といった情報を記録することで、不測の事態発生時に対応が容易になります。特に、鉄骨在庫管理と連携させることで、現場在庫の最適化と盗難・損傷防止に有効です。

施工スケジュールとの同期

鉄骨素材管理は単なる物流管理ではなく、施工管理全体の一部です。鉄骨建て込み管理図上での階別・工区別の建て込み予定に基づいて、部材の納入タイミングを最適化します。

資材置き場の容量や運搬手段の効率性を考慮しながら、ジャストインタイム納入を目指すことで、現場での保管コストを削減し、盗難や気象による劣化リスクを低減できます。

デジタル化による管理の効率化

近年、鉄骨素材管理はクラウドベースの管理システムへの移行が進んでいます。製造工場、現場事務所、発注者が同じプラットフォームで情報を共有することで、リアルタイムの進捗把握が可能になりました。

特に大手ゼネコンとの協業では、BIMと連携した部材管理システムが標準化されつつあります。各部材の3D位置情報と製造実績をマッピングすることで、施工シミュレーションの精度が飛躍的に向上し、問題の事前発見が容易になっています。

多拠点製造への対応

大規模案件では、複数の製造工場から同一プロジェクト向け部材が納入されるケースがあります。各工場の品質基準や納期能力を把握し、統一的な管理を行うことは、鉄骨製作管理の大きな課題です。柴田工業では、認定工場制度や定期的な現地監査を通じて、多拠点管理のリスクを軽減しています。

三本柱
品質・数量・納期の三要素を統合管理し、施工スケジュール遵守を実現
トレーサビリティ
部材ロットごとのID管理により、品質問題の迅速な原因特定が可能
コスト最適化
ジャストインタイム納入で現場在庫と保管コストを削減

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

鉄骨の素材管理はプロジェクトの生命線です。納期ズレは連鎖的に後工程に影響するので、工場との連携を密に取り、常に進捗を把握するようにしています。数量誤差も許されないため、チェックリストを二重三重に実施しています。

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