
鉄骨組立検査
Steel Frame Assembly Inspection
鉄骨組立検査の概要
鉄骨組立検査は、工場製作された鉄骨部材を現場で組み立てた後、その完成度を確認するための重要な品質管理活動です。この検査により、寸法精度、接合部の品質、溶接の仕上がり状況など、施工の各段階での品質が確認されます。
柴田工業では鉄骨・仮設鍛冶工事の専門性を活かし、組立検査時に検出された問題を速やかに是正する体制を整備しており、これが高い品質水準の維持につながっています。
検査の内容と手順
組立検査は複数のステップで構成されます。
1. 寸法精度検査
柱・梁の据付位置、同一階内での床レベル差、柱の垂直度を測定します。特に、柱脚のレベル調整はベースプレート設置時に実施されるため、組立後のレベル確認は重要です。許容範囲内(通常±5mm)に収まっているかを確認します。
2. 接合部検査
アンカーボルトの締付状況、ボルト孔のめくれ有無、トルク管理実績の確認を行います。ナット回転法またはトルク管理実施により施工されたボルトについて、規定値での締付が確認できる記録を照合します。
3. 溶接部検査
溶接部の仕上がり状況、ビード形状、クラック有無を目視で確認します。その後、超音波検査や放射線透過試験などの非破壊検査を必要に応じて実施します。
4. 部材の健全性確認
製作段階での非破壊検査結果との比較により、輸送・組立過程での損傷がないことを確認します。
検査体制と記録管理
組立検査は施工管理技士監督のもと、現場技能者とともに実施されます。検査結果は品質検査記録として保存され、施工管理日誌に報告されます。
問題が検出された場合は、是正措置の内容と完了時期を記録し、再検査により確認します。このプロセスにより、工事全体の品質レベルが保証されます。
寸法精度検査の実務的手法
現場での寸法測定には、レーザーレベル、スチールコンベス、デジタルノギスなどの測定器が用いられます。特に柱の垂直度確認では、柱脚から上部まで複数個所で計測し、その偏差を確認することが重要です。許容範囲の判断基準は、通常、鉄骨設計図検証時に確立された施工図に基づいています。
床レベル差については、基準となる基準点(BM)を現場に設定し、全ての柱脚レベルをこの基準点から測定します。同時に、スラブ厚さの変動も記録し、次工程のコンクリート養生計画に反映させます。これにより、型枠工事の精度向上にもつながります。
ボルト接合部の検査ポイント
トルシアボルトを用いた場合の検査では、破断玉の脱落確認が必須です。すべてのボルトについて破断玉が確実に脱落し、ボルトが規定トルクで締付されていることを目視で確認します。
普通ボルトの場合は、トルク管理実施記録を照合し、各ボルトが規定トルクで施工されていることを確認します。記録が不完全な場合は、当該ボルトの再施工を指示します。
柴田工業の現場から
組立検査で指摘される問題の多くは、事前のチェックで防げます。私たちは毎日の作業終了時に自主検査を実施し、品質レベルを維持するよう心がけています。