添架柱仮設に関する建設現場イメージ
Attached Temporary Column System

添架柱仮設

Attached Temporary Column System

工事の種類
てんかはしらかせつ

添架柱仮設の概要

添架柱仮設(てんかはしらかせつ)は、既存の建築躯体に仮設の鋼管柱を附属させ、新たな床支保工や荷重支持を実現する工法です。特に建物の改修工事や増築時に、既存構造に対して一時的な支持を与える必要がある場合に活用されます。柴田工業が得意とする仮設鍛冶工事の代表的な工法の一つです。

既存躯体の柱や壁に仮設の鋼管柱を接合することで、新規工事エリアの床や屋根を支持します。例えば、既存のRC造建物の一部をスケルトンに戻す改修工事において、その上階の荷重を受けるために、既存躯体を貫通させて添架柱を取付けることがあります。

工事の手順と特徴

添架柱仮設の基本的な施工フローは以下の通りです:

  • 既存躯体の調査:コンクリート強度、内部配筋、設備管の位置を確認
  • 取付位置の決定:構造計算に基づき、最適な接合位置を決定
  • 接合部の施工:アンカーボルト埋設または外付け接合金物で固定
  • 仮設柱の建立:クレーンで鋼管柱を吊上げ、建て方施工
  • 支保工の設置:床梁や支保工を添架柱に接合
  • 安全確保:安全管理品質管理の継続的な実施

この工法の利点は、既存躯体の大規模な改変を避けながら、新たな構造支持を獲得できることです。同時に、既存躯体への負荷が集中するため、構造計算と接合部の詳細設計が極めて重要です。

接合方法と仮設鍛冶との関係

添架柱の既存躯体への接合方法は、既存構造の状況に応じて多様です。プレストレス導入アンカーボルト、外付けの複合金物、あるいは既存梁への直接溶接など、施工現場に応じた最適な接合部を仮設鍛冶工事業者が設計・施工します。

これら接合部の設計と製作は、柴田工業を含む専門的な仮設鍛冶業者の腕の見せどころです。溶接管理溶接品質、高力ボルトの締付け管理は、最終的な工事の安全性を左右します。

構造計算と安全性

添架柱仮設の構造計算は、既存躯体の耐荷重と新規工事の荷重を正確に把握する必要があります。既存躯体が設計時点では想定していなかった荷重を受けるため、設計基準強度の確認や、既存部材の劣化状況の調査が必須です。

施工管理技士は、施工中にも添架柱の沈下やたわみを監視し、変状が生じた際には即座に対応する体制を整える必要があります。施工管理の観点から、添架柱仮設は慎重で継続的な監視が求められる工法です。

既存建物改修における実務的課題と対応

添架柱仮設が実際に活用される場面は、築年数が経った既存建物の大規模改修工事です。例えば、古いオフィスビルをテナント仕様に改装する際、既存床を完全に除去する必要がありながら、上階の荷重は引き続き支持しなければなりません。このような状況で添架柱仮設が威力を発揮します。

実務的には、既存躯体への接合個所の決定が最大の課題です。既存コンクリートの圧縮強度がバラつく場合、複数の接合箇所を分散配置することで荷重を分散させます。また、既存躯体内の鉄筋やダクト配置を事前調査により把握し、アンカーボルト埋設位置との干渉を避ける必要があります。

柴田工業のような仮設鍛冶工事の経験豊富な業者は、既存躯体の強度測定、非破壊検査の活用、そして段階的な荷重導入による安全確認を組み合わせて、高リスク工事を安全に実行しています。これが単なる鋼管組立ではなく、既存建物との共存設計を求める高度な仮設工事なのです。

主な用途
既存躯体改修時の一時的支持構造。上階荷重を既存躯体に転送
接合設計
既存躯体強度調査、アンカーボルト埋設、複合金物接合など多様な方式
安全性の確保
構造計算、施工中監視、段階的荷重導入による確認が必須

柴田工業の現場から

上沢 直二
上沢 直二 事務・現場兼務

既存躯体に取り付ける仮設柱は、その建物の歴史を読む必要があります。コンクリート強度、鉄筋配置、配管・配線…全部調べて初めて設計ができる。その上で、既存躯体に負荷をかけないように工夫する。それが本当の仮設鍛冶の技です。

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