高力ボルトに関する建設現場イメージ
High Strength Bolt

高力ボルト

High Strength Bolt

工事の種類
こうりょくぼると

高力ボルトとは

高力ボルトは、鉄骨造建築における接合部の締結に用いられる高強度のボルトです。通常のボルトよりも引張強度が高く、部材間の摩擦力により力を伝達する摩擦接合に適しており、鉄骨工事の最重要接合材料として位置づけられています。

高力ボルトの種類と特性

高力ボルトには複数の種類があります。最も一般的なのはトルシア形高力ボルトで、ピンテール破断によって締付け完了を確認できるため、現場での品質管理が容易です。その他にも、六角ボルト(テンションコントロールボルト)や普通高力ボルトがあり、用途に応じて使い分けられます。日本工業規格(JIS)によってF10T、F11T、F13Tなどのグレードが規定されており、強度等級により施工箇所が決められています。

施工時の注意点

高力ボルト施工では、適切な締付けが品質確保の鍵となります。トルシア形の場合、規定のトルク値または回転角度による締付けを行い、ピンテール破断を確認することが必須です。ナット面やボルト面の清掃、かすみ取りなども重要で、これらは溶接管理と同様に厳密に行われます。また、締付けの順序(中央から外側へ、または複数回の段階締付け)も構造的な安全性に影響を与えるため、施工図に基づいた手順を遵守することが必要です。

品質管理と検査

高力ボルト接合の品質は、品質管理の重要な項目です。ボルト本体の強度確認、ナット・ワッシャーの適合性確認、締付けトルクの検証、そして完成後の引張試験なども規定されています。公共建築工事では、全ボルト本数の一定割合に対して引張試験を実施し、規格値を満たしていることを確認します。

摩擦接合と溶接接合の使い分け

鉄骨造では、高力ボルトによる摩擦接合と溶接による接合が併用されます。摩擦接合は、部材を傷つけず、加熱による変形や残留応力が少なく、工期が短い利点があります。一方、完全溶込み溶接は、より高い一体性が求められる重要な仕口部(柱梁接合など)に用いられます。柴田工業を含む多くの鉄骨工事会社では、構造設計図に基づき、各接合部の特性に応じて最適な接合方法を選択し、組み合わせて施工しています。高力ボルトの締付け完了確認は、現場の施工管理技士や検査員の重要な確認項目であり、施工品質の信頼性を支える基本作業となっています。

適用規格
JIS B 1186により、F10T、F11T、F13Tなどの強度等級が規定されている
接合方式
摩擦接合により部材間の摩擦力で力を伝達し、高い信頼性を確保
締付け確認
トルシア形の場合、ピンテール破断によって完了を確認できるため品質管理が容易

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

高力ボルトは鉄骨の命です。締付けトルクの管理、ナット面の清掃、段階締付けの順序—細部に気を抜くと品質問題に直結します。現場では毎日の朝礼で施工手順を確認し、班長が必ず立ち会うようにしています。

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