
ショベルローダー
Shovel Loader
ショベルローダーとは
ショベルローダーは、車体前部のバケットで土砂、砕石、骨材、資材などをすくい上げ、運搬やダンプへの積込みを行うタイヤ式の荷役運搬機械です。労働安全衛生法令上は、フォークリフトと並ぶ「荷役運搬機械等」に分類されます。バケットを持ち上げるリフトアームを備え、小回りが利くため、狭い現場や資材ヤードで重宝します。掘削が主体のローディングショベルとは用途が異なり、積込み・運搬が主な作業です。
必要な資格
運転に必要な資格は、最大荷重により区分されます。
- 最大荷重1トン以上:ショベルローダー等運転技能講習の修了(ほか、一定の資格により免除あり)
- 最大荷重1トン未満:特別教育の修了
公道を自走する場合は、道路交通法上の運転免許(大型特殊自動車免許など)や、車両の登録・ナンバーも別途必要になる場合があります。現場内の作業と公道走行は、制度が別であることに注意してください。資格者の確認は、教育・許可・資格管理の一環として、入場時に行います。
現場での使い方と安全
鉄骨工事の現場では、仮設材や砕石の敷き均し、残土の搬出、資材ヤードの整理などに使います。主な安全上のポイントは次のとおりです。
- 作業計画を立て、運行経路、作業範囲、立入禁止区域を定める
- 作業中は誘導者を配置し、運転者の死角に人が入らないようにする
- バケットを高く上げたまま走行しない
- 傾斜地や軟弱地盤では転倒に注意し、路肩に近づきすぎない
- 運転席を離れるときは、バケットを地面に下ろし、エンジンを止めて原動機を停止し、ブレーキをかける
他の建設機械との使い分け
ショベルローダーは、積込み・運搬を一台でこなせる点が強みです。ダンプトラックへの積込みでは、バケットの積載量とダンプの荷台高さが合うかを確認します。掘削や整形が中心の作業は、油圧ショベル系の機械を使うほうが効率的です。また、パレット荷や長尺物の運搬には、フォークリフトが適しています。アタッチメントを付け替えて使う機種もありますが、取扱説明書の範囲で使うことが原則です。
点検は、作業開始前に、ブレーキ、タイヤの空気圧と損傷、油圧ホースの漏れ、警報装置、前照灯などを確認します。定期自主検査は、法令に基づき実施し、記録を保存します。また、バケットに人を乗せたり、荷を吊ったりする用途外使用は禁止です。ヘッドガードなど、機械に備わる保護装置の取外しも行いません。購入やレンタルでは、建設機械損料や稼働日数を原価管理に反映します。
柴田工業の現場から
小回りが利くぶん、背後や死角での接触が心配です。誘導者を付け、資材ヤードの動線を朝礼で共有しています。