せき板に関する建設現場イメージ
Formwork Panel (Sheathing Board)

せき板

Formwork Panel (Sheathing Board)

工事の種類
せきいた

せき板とは

せき板とは、型枠を構成する部材のうち、打設したコンクリートに直接接して形を決める面材のことです。「堰板」とも書きます。せき板の背面には桟木や単管などの型枠下地が付き、さらにそれを支保工やセパレータ、締付け金物が支える構成になっています。コンクリートの形状・寸法・表面の仕上がりは、せき板の精度と状態に大きく依存します。

主な種類

国内の建築現場では、合板せき板が最も一般的です。コンクリート型枠用合板は、表面に塗装やオーバーレイを施した製品があり、転用回数や仕上がりに応じて使い分けられます。このほか、鋼製(メタルフォーム)、アルミ製、プラスチック製、さらに打放し仕上げ向けに表面を加工したものなどがあります。プレキャストコンクリートの製作では鋼製型枠が多く使われます。

施工・管理上の要点

せき板には、レディーミクストコンクリートの側圧に耐える剛性、モルタル漏れを防ぐ継ぎ目の処理、はく離剤の適切な塗布が求められます。コンクリートの側圧は打込み速度や高さ、締固めの方法で大きく変わるため、下地材のピッチや締付け間隔は計画段階で検討します。打放し仕上げでは、せき板の割付けや目地、汚れ・傷が仕上がりにそのまま現れます。型枠確認では寸法、通り、垂直、継ぎ目、清掃状況を点検します。

取り外しは、コンクリートが所定の強度に達したことを確認してから行います(型枠撤去判定)。せき板は取り外し後に清掃・補修して転用しますが、劣化したものは仕上がり不良の原因となるため、仕様に応じて交換します。

鉄骨造でも、床のデッキプレートの端部や柱脚周りの基礎、RC部分との取合いなどで、せき板を使った型枠工事が発生します。他工種との取合いは施工管理の段階で整理しておくことが重要です。

せき板の側圧と変形への備え

せき板の面が膨らむと、コンクリート表面の不陸や寸法不良につながります。側圧はコンクリートの打込み速度、打込み高さ、スランプ、温度などで変化し、特に柱や壁を一度に高く打ち込む場合は大きくなります。そのため、せき板を支える桟木の間隔、セパレータの配置、端太材(ばた材)の剛性は、側圧を見込んで設定します。打設中は、型枠の変形やはらみを目視で確認し、異常があれば直ちに打設を止めて対処できる体制を整えておくことが大切です。

また、せき板の含水状態や気温により、はく離剤の効果や仕上がりが変わります。冬季や夏季は養生の方法も含め、型枠の存置期間を調整します。

役割
コンクリートに直接接し、形状と表面の仕上がりを決める型枠の面材
主な材質
型枠用合板が主流。鋼製・アルミ製・樹脂製もある
管理の要点
側圧への剛性、継ぎ目処理、はく離剤、強度確認後の撤去

柴田工業の現場から

佐藤世人
佐藤世人 工事部

せき板の状態は、そのまま打設後の表面に出ます。鉄骨と取り合う部分は特に精度を意識して確認しています。

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