
ロックウール
Rock Wool
ロックウールとは
ロックウールは、玄武岩や製鉄所の高炉スラグなどを高温で溶かし、繊維状にした人造の無機繊維です。不燃性で、断熱性・吸音性に優れ、軽量であることから、建築の断熱材、吸音材、耐火材として広く使われています。形状は、綿状(バラ)、ボード、フェルト、保温筒などがあります。
同じ無機繊維系のグラスウールと並んで代表的な繊維系断熱材ですが、ロックウールは耐熱温度が比較的高く、耐火用途に向くとされています。
建築での主な用途
- 耐火被覆:鉄骨は高温で強度が低下するため、耐火被覆が必要になる。吹付けロックウールは、鉄骨梁・柱の耐火被覆工法の一つとして使われる。
- 断熱:壁・屋根・天井の断熱工事で、充填やボード張りとして使われる。
- 吸音・天井材:ロックウール吸音板は、天井仕上げとして用いられる。軽量鉄骨の天井下地に取り付ける。
- 防火区画の処理:配管やダクトの貫通部の隙間を埋める際など、不燃材として使われる。層間塞ぎに用いられる例もある。
施工・取り扱いの留意点
繊維が皮膚や目、喉を刺激することがあるため、施工時は保護メガネ、防じんマスク、手袋、長袖の作業衣を着用します。吹付け作業では粉じんが多く発生するので、養生と換気、飛散防止に配慮が必要です。
また、ロックウールは水を含むと断熱性能が低下するため、保管時・施工時とも濡らさないようにします。外壁内などでは防湿・防水層との取り合いも重要です。
耐火被覆として使う場合は、所定の厚さを確保しているかが性能を左右します。鉄骨の耐火被覆では、施工後に厚さの確認を行い、品質管理の記録に残します。鉄骨工事では、他の工種との工程調整や、被覆を損傷しない取付け順序の検討も必要です。
耐火被覆としての吹付けロックウールと厚さ管理
吹付けロックウールは、ロックウールにセメント系の結合材などを混ぜ、現場で鉄骨に吹き付けて被覆する工法です。国土交通大臣の認定を受けた工法・仕様で、要求される耐火時間(例:1時間、2時間、3時間)に応じた厚さが決まります。認定仕様と異なる厚さや密度では、所要の耐火性能を満たしません。
施工後は、ピンやスケールなどで厚さを測定し、必要な厚さを確保しているかを確認します。吹付け面に、後から設備の吊り金物などを取り付けると被覆が損傷するため、取付け順序の調整や、損傷時の補修が必要です。具体的な基準は、設計図書と認定内容に従ってください。
柴田工業の現場から
吹付け作業の周辺は粉じんが出るので、養生と保護具の確認を欠かせません。被覆を傷めない取付け順序も、現場で調整する大事なポイントです。