耐火被覆に関する建設現場イメージ
Fire Protection

耐火被覆

Fire Protection

工事の種類
たいかひふく

耐火被覆とは

耐火被覆は、鉄骨構造体を火災時の高温から保護するための施工です。鋼は約600℃で強度が低下し始めるため、100分間の耐火性能を確保するには、鉄骨表面に断熱層を形成する必要があります。吹付け、耐火板、巻付け、耐火塗料の4つの主要工法があり、建物の用途・スパン・美観要求に応じて選定されます。

耐火被覆工法の種類

吹付けロックウール工法は最も一般的で、コストが低く施工が迅速です。耐火板工法は表面仕上げが美しく、意匠性が求められる空間で採用されます。巻付けはロックウール・グラスウール等を鉄骨に巻き付ける工法で、特にラーメン構造の柱に用いられます。耐火塗料は薄膜での対応が可能で、機械室など背後スペースが限定される場合に有効です。各工法とも、品質管理として厚さ測定、付着性試験、耐火性能試験が実施されます。

施工手順と管理

耐火被覆施工は、鉄骨工事完了後、内装工事前に実施されるのが一般的です。吹付け工法では、事前に錆止め塗装と下地処理を完了し、吹付け厚さを管理しながら施工します。耐火板工法では、支持金物の取付けから始まり、板の切断・加工・固定・目地処理と段階的に進められます。施工中の品質確認として、厚さ測定(ノギスまたは厚さ計)、外観検査が日々実施されます。

法規制と設計値

建築基準法では、構造躯体が耐火構造であることが要求される特殊建築物(病院、学校、劇場等)や、一定規模以上の建物では耐火被覆が法的に義務付けられます。設計では、所定の耐火時間(30分、1時間、2時間等)に対応する被覆厚さが工作図に明記されます。使用材料は国土交通大臣認定品に限定され、認定番号の確認が施工管理の重要事項です。

耐火被覆の性能評価と現場品質管理

耐火被覆の性能は、材料特性のみならず、現場施工の品質に大きく依存します。吹付けロックウール工法では、施工厚さの均一性が耐火性能を左右する最大要因であり、薄い部分が一ヶ所存在すれば全体の性能が低下します。現場では、1メーターごとの厚さ測定を基本とし、実績記録として写真・記録表を保管することが標準慣行です。耐火板工法では、板同士の目地処理が重要で、特にH形鋼のウェブ部分への耐火塗料の充填が見落とされやすい部位です。施工管理者は、各工法の特性を理解し、施工業者への指導・確認を細かく実施する必要があります。また、耐火被覆工事は竣工後に外観調査が困難になることが多いため、施工中の検査・承認体制を厳密に構築することが、後々のトラブル防止に繋がります。

主要工法
吹付け・耐火板・巻付け・耐火塗料
法的根拠
建築基準法、大臣認定品の使用義務
品質管理重点
厚さ均一性、付着性確保、認定番号確認

柴田工業の現場から

佐藤世人
佐藤世人 工事部

耐火被覆は見た目には分かりづらい工事ですが、建物の安全性を左右する重要な工事です。施工業者の選定から現場監理まで、一切の妥協なく進める必要があります。柴田工業では、耐火被覆との調整も含めた総合的な施工管理体制を整備しています。

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