
アースオーガー
Earth Auger
アースオーガーとは
アースオーガーとは、らせん状の羽根(スクリュー)を持つロッドを回転させ、地中に貫入して掘削する機械です。杭打機のリーダーに取り付けて使う大型のものから、小型の携帯式、車両搭載型まで、規模はさまざまです。基礎工事、地盤改良、山留め工事、仮設工事などで広く使われます。
主な用途
代表的な用途は、既製杭の施工における先行掘削です。地盤を先に掘削し、そこへ既製コンクリート杭や鋼杭を建て込むことで、打撃による騒音・振動を抑えられます。ディーゼルハンマのような打撃工法とは対照的です。また、セメントミルクを注入して杭周固定液を形成する工法や、柱状の改良体を造成する地盤改良でも使われます。
仮設分野では、足場や仮囲い、仮囲いの支柱、親杭横矢板の親杭を建て込む穴の掘削など、小規模な穴あけにも小型オーガーが利用されます。
安全上の留意点
アースオーガーは回転する長尺のロッドを扱うため、巻き込まれ、機械の転倒、地中埋設物への接触といった災害リスクがあります。作業前に埋設物の事前調査を行い、機械が据え付けられる地盤の支持力を確認します。地盤が軟弱な場合は敷鉄板などで補強します。回転部には立入禁止措置をとり、立入禁止の範囲を明確にします。
また、機械の組立・移動にはクレーンを使う場面が多く、玉掛けの資格者による作業が基本です。作業計画は施工計画書に定め、KY活動で当日の危険を共有します。車両系建設機械や基礎工事用機械に該当する場合は、特別教育や技能講習など、法令で定められた資格が必要になるため、機種ごとに確認します。
掘削中の孔壁と排土の管理
オーガー掘削では、スクリューで土を地上へ搬出しながら掘り進みます。地下水位が高い砂質地盤では孔壁が崩れやすく、掘削孔が崩壊すると杭の施工精度や支持力に影響します。そのため、地盤調査結果に基づき、掘削速度や回転数、引き上げ速度、掘削液や固化液の使用を計画します。
排出した土は、場内で仮置きして処理することになりますが、汚染土や建設発生土の扱いには関係法令が適用されます。残土の搬出計画も、建設ロジスティクス管理の観点から事前に検討しておく必要があります。掘削深度や電流値などを記録し、品質管理の資料として残します。
柴田工業の現場から
小型オーガーでも回転部は危険です。埋設物の確認と立入禁止の徹底を毎回やっています。