
投影図
Projection Drawing
投影図とは
投影図とは、立体物を一定の方向から見て、その形を平面上に描き表した図のことです。建築や機械の図面は、この投影の考え方を基本にしています。立体を正面・上・横など複数の方向から投影して描くことで、一つの図面だけでは分からない形状を、複数の図の組み合わせで正確に伝えられます。
主な種類
正投影図
物体に対して垂直な方向から見た形を描く方法で、正面図、平面図、側面図などを組み合わせて表します。建築図面では、配置図や平面図、立面図、断面図が、この正投影にもとづいて描かれています。
軸測投影図・斜投影図
立体感を表す図で、等角投影図(アイソメ図)などがあります。配管や仮設の説明図、足場の概略図などで、全体像を示すのに使われます。
透視図
遠近感をつけて描いた図で、完成予想パースなどに使われます。
第一角法と第三角法
正投影図の配置方法には第一角法と第三角法があります。日本の製図規格(JIS)では、第三角法を原則としており、正面図を中心にして、上側に平面図、右側に右側面図を置く配置になります。建築図面は機械図面と異なり、図面ごとに平面・立面・断面と分けて描くのが一般的ですが、鉄骨の工作図などでは第三角法の考え方で部材を表現します。
現場での使い方
投影図の読み取りは、施工図や鉄骨製作図を理解するための基礎です。縮尺や寸法の記入、破線で示される隠れ線などの表記ルールも合わせて覚える必要があります。近年はBIMで3次元モデルから各方向の図面を自動生成することも増えていますが、投影の原理を理解していれば、図面のミスにも気付きやすくなります。
図面を読むときのコツ
複数の投影図を読む際は、まず各図が互いにどの方向から見たものかを確認し、同じ部材が各図でどう対応しているかを追いかけます。特に鉄骨の取り合い部分では、平面図で見えている部材が、立面図でどの高さにあるのかを必ず照らし合わせます。
また、図面では見える外形を実線、隠れて見えない部分を破線、中心を一点鎖線で描くという線の種類の約束事があります。これを理解しておくと、投影図から部材の内部構造や穴の位置を読み取りやすくなります。新人の方には、実際の部材を手に取りながら、図面と見比べる練習をおすすめしています。
柴田工業の現場から
図面は一つの図だけで判断すると思わぬ勘違いをします。平面図と立面図、断面図を行き来して、部材がどこにあるのかを立体で想像するのがコツです。