
配置図
Site Plan (Layout Plan)
配置図とは
配置図は、敷地の中に建物がどのように配置されるかを示す図面です。敷地の形状や敷地境界線、接する道路、方位、建物の位置、外構の様子などを一枚で表します。建物を上から見下ろした平面的な図で、建物そのものの内部を表す平面図とは役割が異なります。縮尺は、1/100、1/200、1/300など、敷地の大きさに応じて選ばれることが多いです。
記載される主な内容
配置図には、一般に次のような情報が書き込まれます。
- 縮尺と方位
- 敷地境界線と敷地の寸法
- 敷地に接する道路の位置と幅員
- 建物の位置と、敷地境界線・道路境界線からの距離
- 隣地の建物や、擁壁・塀などの敷地内の状況
- 給排水など、敷地内外の設備の接続位置
建築確認申請では、配置図を含む図書の提出が必要です。建築基準法施行規則に、配置図に表示する事項が定められています。建築面積の算定や、建ぺい率・容積率の確認、道路や隣地との離隔の確認など、法規の審査にも欠かせない図面です。設計図書の中でも、最初に全体像をつかむために見る図面といえます。
施工段階での使い方
施工では、配置図は建物の位置を決める基礎資料になります。敷地の基準点や境界を確認し、建物の位置を現地に落とし込む墨出しや測量・墨出し管理の出発点になります。位置を誤ると、境界や道路との離隔が法規を満たさなくなるおそれがあるため、慎重な確認が必要です。施工図を作成する際にも、配置図の情報を前提に、基礎や外構、設備との取り合いを検討します。
仮設配置図(施工計画上の配置図)
設計図としての配置図とは別に、施工中の現場の使い方を示す「仮設配置図」が作成されます。これは施工計画書に含まれる重要な図面です。主な記載内容は次のとおりです。
鉄骨工事では、建方の際にトラックの停車位置、クレーンの据付位置、鉄骨の仮置き場所が重要になります。仮設配置図で事前に検討しておけば、現場での手戻りや接触事故を減らせます。
配置図を読む際の注意
配置図を確認する際は、次の点を意識すると見落としを防げます。
- 方位と道路の位置を最初に確認し、搬入経路をイメージする
- 隣地建物との距離や高低差を確認し、足場やクレーンの作業範囲と干渉しないかを確認する
- 架空線や埋設物など、図面に表れにくい制約は現地で確認する
図面と現場が一致しているか、設計変更で内容が更新されていないかを確かめるのも大切です。建設現場物流管理や安全管理の計画にも直結するため、着工前に関係者全員で配置図と仮設配置図を共有しておくことが重要です。
柴田工業の現場から
仮設の計画は、まず配置図を見てクレーンの位置や搬入のルートを考えるところから始まります。図面だけではわからない道路の幅や電線の位置は、必ず現地で確かめるようにしています。