鉄骨製作工場管理に関する建設現場イメージ
Steel Fabrication Factory Management

鉄骨製作工場管理

Steel Fabrication Factory Management

管理の5本柱
てっこうせいさくこうじょうかんり

鉄骨製作工場管理とは

鉄骨製作工場管理(てっこうせいさくこうじょうかんり)は、鉄骨製作工場における部材製作から現場への出荷まで、一連のプロセスを統合的に管理する業務です。柴田工業では、自社工場または協力工場での製作過程を厳格に監督し、現場に到着した鉄骨部材の品質と安全性を保証しています。

鉄骨工事の品質は、現場での建て方作業だけでなく、工場での製作段階で大きく左右されます。そのため、鉄骨製作図の精度確保、溶接管理品質管理、そして現場への配置管理まで、工場管理は複数の部門から構成されます。

製作工場管理の主要プロセス

鉄骨製作工場管理は、以下の段階的なプロセスで構成されています。

**第一段階:製作図の確認と資材発注**
設計図から作成された鉄骨製作図を検討し、部材の寸法、本数、材質(SS400やSN490など)を確認します。部材リストを作成し、鋼材メーカーへの発注を手配します。このとき、納期管理と在庫管理が重要になります。

**第二段階:資材管理と検収**
納入された鋼材の品質検査を実施します。化学成分、機械性能(抗張力、降伏点、伸び)を確認し、JIS規格に適合していることを確認します。鉄骨製作在庫管理では、発注から消費までの資材管理を一元化し、ロス最小化を図ります。

**第三段階:加工・組立・溶接**
鋼材を製作図に基づいて加工(切断、穴あけ、曲げなど)し、各部材を組み立てます。溶接管理技士の指揮のもと、JIS溶接規格に適合した溶接施工を実施します。特に重要な箇所では放射線検査やUT検査などの非破壊検査を行います。

**第四段階:検査と品質確認**
製作完了後、寸法測定、外観検査、溶接部の品質検査を実施します。不適合が見つかった場合は補修または再製作を行い、確実に規格に適合させます。

**第五段階:防錆処理と出荷**
完成した部材に防錆塗装(通常はプライマー塗装)を施し、腐食を防止します。その後、現場への配置計画に従って部材を梱包し、出荷手配を行います。

工場管理の重要な管理項目

工場管理では、以下の項目を継続的に管理します。

**工程管理**:製作スケジュールを作成し、各工程の進捗を追跡します。遅延が予想される場合は早期に対策を講じます。

**原価管理**:材料費、労務費、機械器具費などを管理し、原価管理目標を達成します。不良品の発生は原価増加につながるため、品質管理の徹底が経営効率に直結します。

**安全管理**:工場での労働災害を防止するため、安全管理体制を整備します。溶接作業での火災予防、玉がけ作業での落下物防止など、工場固有の危険に対応します。

**環境管理**:鋼材切断時の粉塵、溶接ヒュームなどの環境汚染を防止し、地域との良好な関係を維持します。

デジタル化による工場管理の効率化

近年、鉄骨製作工場においてもICT導入が進んでいます。CADシステムから自動的に部材リストを生成し、それに基づいて自動切断機や自動曲げ機の指令を出すことで、人的エラーが減少します。また、各工程の進捗状況をセンサーで自動記録することで、リアルタイムの工程管理が可能になります。

BIMとの連携も進んでおり、3Dモデルから直接製作指示を生成する工場も増えています。これにより、製作図から工場作業への変換誤差を大幅に削減できます。柴田工業でも、協力工場とのデータ連携を強化し、品質・工期・原価管理の一層の向上を目指しています。品質検査データも電子化により、竣工後の修繕や改修時の参考情報として活用できるようになります。

管理範囲
製作図確認から資材調達、加工・溶接・組立、検査・防錆、出荷まで一連のプロセス
重点管理項目
品質(JIS規格適合)、工程、原価、安全、環境。溶接や検査のトレーサビリティ確保
デジタル化
CAD・BIMとの連携、進捗管理システム、品質検査のデータ化

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

工場管理が良いかどうかで、現場の苦労が大きく変わります。製作図が正確で、部材の品質が高ければ、現場での建て方はスムーズです。逆に工場での不備は現場で時間と費用がかかる修正につながります。だから、定期的に協力工場を訪問し、改善を促しています。

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