
鉄骨部材管理
Steel Member Management
鉄骨部材管理とは
鉄骨部材管理は、鋼材の工場製作から現場納入、組立施工、検査合格までの全プロセスにおいて、部材の品質・寸法・数量・納期を一元的に管理する業務です。鉄骨工事の成否を左右する最重要な管理項目であり、工事部・現場管理・調達部門が連携して実施します。
部材管理の主要要素
受け入れ検査:現場到着時に部材の数量確認、寸法精度検査、表面状態確認(さび、傷、湿度変化による反り等)を実施します。鉄骨在庫管理と連動し、ロット番号で部材を追跡管理します。
仮置き・保管:部材を現場仮置き場に配置する際は、荷重分散パッドを使用し、地面との接触によるさび発生を防止します。長期保管時は防水シートで覆い、湿度管理を実施します。
組立施工への追跡:部材ごとに製作ロット、納入日、組立日を記録し、鉄骨組立管理図と照合します。製作時点での指摘事項(寸法不適合、溶接欠陥等)が施工段階で確認される場合は、原因を特定し対応策を決定します。
品質記録と報告体系
製作工場から発行される部材品質証明書(ミルシート等)、現場受け入れ検査記録、施工時の検査成績書を体系的に保管します。品質管理の一環として、定期的に施工監理者へ報告し、品質確保を証明します。
デジタル管理システムの活用
近年、鉄骨部材管理においてもBIMを活用したトレーサビリティシステムが導入されています。QRコード・バーコードを部材に付与し、スマートフォンやタブレットから受け入れ、保管位置、施工箇所、検査履歴を一元記録できるシステムです。特に大規模案件や複数の下請け製作工場から納入される場合、部材の相互確認ミスを大幅に削減できます。
この管理システムにより、「どの製作ロットがどの階層のどの部材か」という追跡が容易になり、品質不具合が判明した際の影響範囲の把握と対応が迅速化します。また、施工進捗リアルタイム把握により、受け取り検査から最終検査までの期間短縮も実現でき、全体工程効率化につながります。
柴田工業の現場から
製作工場との納期調整から現場受け入れまで、部材管理は積算・調達部門の重要な責務です。受け入れ検査を甘く見ると、施工段階でのやり直し工事に発展し、工期・原価に大きな影響を与えます。毎回チェックリストを使用し、確実に実施しています。