
総リク・電設工事
General Demolition and Electrical Installation Works
総リク・電設工事の概要
総リク(総合リノベーション/総組立)・電設工事は、鉄骨工事やデッキ工事による躯体完成後に、建物内部の電気配線、通信設備、空調ダクト、給排水管などを敷設する工事の総称です。
特に高層ビルや複合施設では、躯体工事と並行して計画される場合も多く、施工管理の観点から躯体工事との工程調整が非常に重要となります。鉄骨梁上への配管設置、防振・防音対策、躯体への穴あけやアンカーボルト挿入など、多くの関連工事があるため、事前の打合せと綿密な計画が不可欠です。
主要な作業内容
総リク・電設工事に含まれる主な業務は以下の通りです:
- 電気配管工事:照明・コンセント・動力線などの配管ルート決定と敷設
- 配線・ケーブル敷設:各配管への電線・通信ケーブル・光ファイバーの通線
- 空調・衛生配管:ダクト・給排水管の支持方法と取付位置の確定
- 躯体への開口・埋設:配管貫通部のスリーブ設置、アンカーボルト位置確認
- 防振・防音対策:配管支持材の選定、防振材の取付
躯体工事との連携ポイント
鉄骨工事が進行中の段階で、総リク・電設工事の実行責任者は現場に常駐し、以下の項目を管理する必要があります:
- 梁・柱上の配管支持位置の確認と躯体工事業者への指示
- 大型機械設備のための開口位置・寸法の躯体工事業者への提示
- 施工図の早期作成と設計者・躯体工事業者への提出
- 躯体工事の進度把握と並行工事計画の修正
特に、躯体工事完了後に電設工事を行う場合、コンクリート躯体への穴あけが必要になり、工期延長や安全リスク増加につながるため、並行施工または躯体工事に先立つ準備が重要です。
施工管理技士による品質・安全管理
総リク・電設工事は多くの下請業者が関わるため、施工管理技士によるスケジュール管理、資材の搬入順序管理、作業員の安全教育が不可欠です。特に高所での配管工事や重量物の取付時には、安全管理の徹底が重要となります。
並行施工計画の立案
高層建築では、躯体工事と電設工事を並行実施することで工期短縮を図るケースが一般的です。この場合、躯体のどの階段階で電設工事を開始するか、工程表に明記する必要があります。
通常、躯体が2~3階分先行する形で電設工事を開始することが多いですが、建物の規模や配管ルートの複雑さによって異なります。重要なのは、躯体工事の工程管理と電設工事の日程を連動させ、躯体完成を待たずに必要な開口やアンカー位置を事前に確保することです。
また、仮設足場や階段足場の撤去タイミングも電設工事の進度に影響するため、安全管理と工程管理を統合した計画立案が必須となります。
柴田工業の現場から
躯体工事と電設工事がうまく噛み合わないと、全体工期が大きく遅延します。設計図が確定する前から躯体工事業者と電設業者を集め、施工図の打合せを複数回実施することで、現場での混乱を最小限に抑えることができます。