鋼材溶接技能講習(資格取得)に関する建設現場イメージ
Steel Welding Skill Training and Certification

鋼材溶接技能講習(資格取得)

Steel Welding Skill Training and Certification

資格
こうざいようせつぎのうこうしゅう(しかくしゅとoku)

鋼材溶接技能講習の役割

鋼材溶接技能講習とは、鉄骨工事現場での溶接作業に従事する者が取得すべき法定資格です。JIS溶接技能者資格とは異なり、労働安全衛生法に基づく必須講習であり、不十分な技能での作業は労働基準監督機関の指導対象となります。

講習では、ガス溶接・アーク溶接・半自動溶接など複数の溶接方法に関する安全知識および基本技能を習得します。特に高層建築物での使用制限(高さ75m以上での溶接作業禁止など)も重要な知識項目です。

講習内容と試験科目

講習は学科と実技に分かれます。学科では、溶接に関する基礎知識(金属の性質、溶接方法の種類)、安全管理(個人用保護具、火災予防)、関連法令などが教授されます。実技では、実際に鋼板を使用して各溶接方法による線盛り、止め、継手部の溶接を行い、寸法精度・外観品質を評価されます。

試験合格後、登録教習機関から技能講習修了証が交付されます。この修了証は現場での溶接技能者管理の基礎となる書類であり、工事開始前に元請けによる確認が必須です。

JIS溶接技能者資格との関係

法的には技能講習修了証があれば溶接作業に従事することは可能ですが、品質管理上、特に鉄骨工事ではJIS溶接技能者資格の取得が強く推奨されます。

JIS資格は、講習修了後に実施される追加試験(実体顕微鏡検査を含む破壊試験)に合格して初めて認定される、より厳格な資格です。大型物件や重要な接合部での使用が指定されることが多いため、キャリア形成の観点からも取得価値が高い資格です。

継続教育と資格更新

講習修了後も、定期的な技能確認と仮設鍛冶工事の安全教育への参加が求められます。特に3年以上の実務経験がない場合や、新しい溶接方法の導入時には、追加講習による能力確認が行われます。

これらの教育・訓練記録は、建設業法に基づく経営事項審査(経審)での加点対象になる場合もあり、企業としても従業員の技能向上に投資するインセンティブが生まれています。

現場における資格確認と品質保証

現場では、工事開始前に全溶接従事者の技能講習修了証およびJIS資格の有無を一覧化し、工事監理者(施工管理技士)が確認します。特に構造上重要な部位(柱脚のフィレット溶接、梁端部の開先溶接など)には、JIS有資格者のみを配置する体制が取られます。

また、溶接作業前には「溶接施工要領書」に基づいた技能確認試験(簡易的なサンプル溶接試験)を実施することで、当該作業員が設計仕様に適合した溶接を実行できることを確認しています。これは品質担当者による溶接施工体制管理の一環です。

法定資格
労働安全衛生法に基づく必須講習で、修了証がなければ溶接作業に従事できない
学科+実技試験
安全知識と基本溶接技能の両面で評価され、双方の合格で修了認定
JIS資格との段階性
法定資格に加えてJIS資格取得により、より高い品質管理が可能になる

柴田工業の現場から

佐藤世人
佐藤世人 工事部

足場の支柱溶接など、安全に関わる溶接作業では、技能講習修了証だけでなくJIS資格を持つ作業員を配置するようにしています。教育コストはかかりますが、欠陥溶接による足場崩壊のリスクと比べれば、投資の価値は十分あります。

柴田工業の施工管理スタッフ募集
RECRUIT

知識ゼロからでも、
街をつくれる人になる。

施工管理・施工図スタッフ募集中。
年間休日約120日・賞与年2回・資格取得全額支援。