
鋼管伝説工事
Steel Pipe Signal Transmission Construction
鋼管伝説工事とは
鋼管伝説工事(こうかんでんせつこうじ)は、鉄骨工事に付帯する電気・通信配線の導管工事です。建築物内に張り巡らされた電気配線や通信ケーブルを保護するため、鋼管(一般的には薄肉鋼管や厚肉鋼管)を躯体に埋設・設置する工事を指します。
柴田工業のような鉄骨・仮設鍛冶工事企業では、鉄骨組立設計図に示された配管ルートに基づいて、鋼管の取付・固定・接続を行い、建築物の機能性と安全性を支える重要な工程として位置付けられます。
施工内容と工程
鋼管伝説工事の主な施工内容は以下の通りです。
- 管路計画:建築設計図書に基づき、電気配線ルートを決定。鋼管設計図検証を実施して施工可能性を確認
- 鋼管設置:鉄骨躯体への鋼管固定。鋼管伝柱接合部では、溶接またはボルト接合による確実な取付が必要
- 接続・シール:管同士の接続、貫通部のシーリング処理。構造体継ぎ目の防水処理と同様の品質基準を適用
- 保護処理:さびどめ塗装による耐食性確保
鋼管の種類と選定基準
鋼管伝説工事で使用される鋼管には複数の種類があり、建築部位と用途に応じて適切に選定します。
- 薄肉鋼管:軽量で施工性に優れ、内部配線が容易。一般的な屋内配線に使用
- 厚肉鋼管:耐久性・防火性に優れ、外壁貫通部や高応力部位に使用
- 露出配管:意匠性を考慮した見た目の良い配置
設計段階での設計図書確認は極めて重要です。配管径、材質、保護等級などが施工品質と建築性能に直結するため、施工図検証では特に力を入れて検査する必要があります。
施工管理と品質確保
鋼管伝説工事の品質確保には、以下の管理項目が重要です。
完工後の検査では、全配管ルートの視認確認、接続部の堅牢性テスト、通線用ワイヤーの通り具合確認などを実施し、後続の電気工事が支障なく進むことを保証します。
防火・防水性能との関係
鋼管伝説工事における防火・防水性能は、建築物全体の性能に直結する重要な要素です。特に外壁や床スラブを貫通する箇所では、鋼管と躯体の隙間から雨水や火が侵入することのないよう、適切なシーリング処理が必須です。
一般的には、鋼管貫通部に難燃性シーリング材を充填し、外側はフラッシング(防水板金)で覆い、二重の防水対策を講じます。この施工精度が不十分だと、数年後に内部結露や漏水が生じ、鉄骨躯体の腐食につながる危険があります。
柴田工業では、施工図段階で防水詳細図を作成し、電気・設備の各専門工事業者との調整を綿密に行うことで、このようなトラブルを未然に防いでいます。
柴田工業の現場から
鋼管配線はよく見落とされがちですが、完工後のトラブルを防ぐ上で非常に大切です。施工図検証の際は、電気図書との照合を丁寧にやることで、後から予期しない干渉が生じません。