SN材に関する建設現場イメージ
SN Steel Material

SN材

SN Steel Material

工事の種類
えすえぬざい

SN材の定義と特性

SN材は、日本工業規格JIS G 3136に規定された「建築構造用圧延鋼材」で、SN400(400N/mm²級)とSN490(490N/mm²級)の2種類があります。SN材は従来の汎用構造用圧延鋼材(SS材)と比較して、より高い強度と優れた靭性(低温での粘り強さ)を備えており、鉄骨工事の主要材料として広く採用されています。

SN400とSN490の違い

SN400は降伏点400N/mm²以上、引張強さ510~610N/mm²を有する鋼材で、比較的小規模な建築物や低層建築で使用されます。一方、SN490は降伏点490N/mm²以上、引張強さ570~700N/mm²の高強度鋼で、大型建築物・高層建築物・橋梁などの大スパン構造に適しています。SN490は材料費がSN400より高いため、構造設計で必要な箇所に限定して使用することが一般的です。

溶接性と施工上の利点

SN材の大きな特性は、高い溶接性です。炭素含有量が低く制御されており、溶接時の冷却割れリスクが低いため、予熱の必要性が従来鋼種より低下しています。ただし、厚板(25mm以上)ではなお予熱が推奨される場合があります。JIS規格での溶接条件が明確に定められており、溶接管理が容易です。

品質管理と材料証明書

SN材は、鋼材メーカーの化学成分保証・機械的性質試験成績表が付属します。品質管理では、納入時の材料証明書確認、外観検査、抜き取り検査(見掛け密度・硬度など)が実施されます。特に大型プロジェクトでは、溶接部位のサンプルカットテスト・曲げ試験が追加実施される場合があります。

SN材の環境配慮と今後の動向

最近の建築業界では、脱炭素化への対応として、鋼材の環境負荷(カーボンフットプリント)が注目されています。SN材製造メーカーでも、電炉製鋼(スクラップ利用)による低炭素鋼材の開発が進んでいます。従来の高炉製鋼に比べて電炉製鋼は炭素排出量が約3分の1に削減でき、同等の機械的性質を保証するSN材が市場に供給されています。建築設計・施工の現場では、性能保証された低炭素SN材の採用により、建物全体の環境認証(LEED・CASBEE等)ポイント取得に寄与するようになりました。柴田工業では、材料仕入れの段階から、メーカーのカーボンフットプリント情報を把握し、可能な限り低炭素材料の採用を推進しています。

規格
JIS G 3136 建築構造用圧延鋼材
種類と強度
SN400(400N/mm²)、SN490(490N/mm²)
特徴
高靭性・優良溶接性・品質保証完備

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

当社は常にSN材の仕入先と品質・納期・コストで交渉しています。SN490は強度は高いですが、コスト増加が大きいため、構造設計との綿密な打ち合わせで必要最小限の使用に抑える工夫をしています。環境配慮の観点からも、低炭素SN材への切り替えを進めており、発注者からの評価も高まっています。

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