陸設工事に関する建設現場イメージ
Land-Based Foundation Construction

陸設工事

Land-Based Foundation Construction

工事の種類
りくせつこうじ

陸設工事とは

陸設工事(りくせつこうじ)は、鉄骨部材や仮設鍛冶部材を敷地内の地上で組立てる施工方法です。対義語は現場での立上げ組立てであり、あらかじめ工場に近い条件で部材を接合してから建設現場に搬入・建て込む工法です。鉄骨工事では、大型の相貫継ぎ管理溶接仕組み設計に基づく複雑な接合部を、精度の高い環境で実施する際に採用されます。

陸設工事の特徴と利点

陸設工事は以下の利点があります:

  • 高精度な接合:地上での水平作業のため、溶接管理技士が厳密な施工管理を実施でき、溶接品質が安定
  • 安全性向上:高所作業を削減し、鉄骨仮設安全教育の充実が容易
  • 工程短縮:予め組立てた部材ユニットを現場に搬入するため、建て込み工期を短縮
  • 品質検査の実施:地上での寸法確認、溶接実験実施、UT検査等が容易

陸設工事の施工フロー

典型的な陸設工事は以下の流れで進行します:

  1. 敷地内に陸設エリアを設定(舗装や枠組みシートで整備)
  2. 陸設設計に基づき、部材ユニットを組立て
  3. 各ユニットで溶接管理品質管理を実施
  4. 天候や搬入予定に合わせ、分割されたユニットを敷地に仮置き
  5. 建て込み時期にクレーンで吊上げ、現場での最小限の接合で立上げ

仮設鍛冶工事との関連

仮設鍛冶工事でも陸設工事は採用されます。特に支保工システム仮設支持部材の大型ユニットは、陸設で組立てて現場に搬入する方式が主流です。相貫仮設外観確認陸設工事企業との分業体制も一般的です。

陸設工事の設計と現場施工の連携

陸設設計では、敷地内の陸設エリアの面積・地盤支持力、ユニット分割方法、吊上げ時の重心計算、搬入経路の確保などが重要です。特に狭小敷地では陸設エリアが限定され、複数回の搬入・組立てが必要になる場合があります。また、陸設での仮固定(仮ボルト締結)と現場での本接合の分担方法も鉄骨組立て設計に含まれます。鉄骨工事企業の施工能力、気象条件、後続工事工程などを総合的に判断して、陸設の規模と内容を決定することが施工効率に大きく影響します。

高精度・高品質な接合の実現
地上での水平作業により、溶接品質と寸法精度が工場水準に近づく
安全性と工期短縮の両立
高所作業削減と建て込み工期短縮を同時に実現できる施工方法
ユニット化による分業体制
陸設工事企業と鉄骨工事企業の役割分担で、全体工程を効率化

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

陸設工事は積算の時点で敷地条件をよく確認しておく必要がある。陸設エリアの面積が足りないと、分割ユニットが増えて搬入回数が倍になる。そうなるとクレーン手配や工期管理が一気に複雑になってしまいます。

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