
コンクリート橋架設等作業主任者
Concrete Bridge Erection Work Chief
コンクリート橋架設等作業主任者とは
コンクリート橋架設等作業主任者は、労働安全衛生法に基づき、橋梁の上部構造のうちコンクリート造のものの架設・解体・変更の作業で選任が義務づけられている作業主任者です。対象は、高さが5メートル以上のもの、または橋梁の支間が30メートル以上の部分に限られます。選任には技能講習の修了が必要です。金属製の橋梁を対象とする鋼橋架設等作業主任者とは、別の資格です。
コンクリート橋の架設では、プレキャストコンクリートの桁をオールテレーンクレーンなどで吊り込む方法が代表的です。このほか、架設桁や支保工を用いた施工もあります。桁は重量が大きく、据付中の転倒や落下が重大災害につながります。
主な職務
職務は、おおむね次のとおりです。
- 作業方法と労働者の配置を決定し、作業を直接指揮すること
- 材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと
- 器具・工具を点検し、不良品を取り除くこと
- 墜落制止用器具や保護帽の使用状況を監視すること
条文の細目は、労働安全衛生規則で確認してください。
現場での運用
桁の架設は、吊り荷の重量確認、クレーン荷重確認、玉掛けの方法、アウトリガーの張出しと地盤の支持力確認が一体となって安全を確保します。作業主任者は、これらの計画が現場の状況と合っているかを確認し、立入禁止区域を定めて作業を進めます。
仮設鍛冶工事の立場では、架設用の仮受け材、作業床、手すりなどを鉄骨で製作・設置する場面があります。こうした仮設物の安全管理は、主任者の指揮系統と連携して進めます。
鋼橋との違いと共通点
鋼橋とコンクリート橋の違いは、対象となる構造物の材料です。そのため、作業主任者の資格も別々に定められています。一方で、重量物を高所で扱う、吊り荷の下に人を入れない、墜落防止措置を講じるといった基本の管理は共通しています。
コンクリート橋では、プレストレスの導入に関わる工程や、桁の仮置き時の安定にも注意が必要です。こうした技術的な判断は、施工計画書と設計図書に基づいて行います。施工計画書の内容を、作業前に関係者へ周知することが大切です。講習や法令の最新情報は、厚生労働省の公表資料で確認してください。
柴田工業の現場から
資格者の選任や掲示は、書類の整備と現場の運用がそろって初めて意味を持ちます。有効な資格を持つ人が、実際に指揮できる体制かを確認することを心がけています。