
ビティ足場
Bitei Scaffold
ビティ足場とは
ビティ足場は、仮設工事の現場で通称・商品名的に使われる足場の呼び名です。なお、この名称は一般的な規格名ではなく、部材の形状や緊結方式、寸法などの仕様は製造・販売する会社によって異なる場合があります。そのため、採用する際は、必ずメーカーの仕様書・組立図・使用条件を確認することが前提になります。
どのような名称の足場であっても、労働安全衛生法令の足場に関する基準が適用されます。足場の一般的な分類としては、単管足場、くさび緊結式足場、枠組足場、一側足場などがあり、ビティ足場を扱う際もまず、どの分類の足場に該当するかを整理して考えます。
法令上の基本的な要求
足場には、墜落防止のための手すり、中桟、幅木、作業床の設置、積載荷重の遵守、材料の損傷確認、組立て・解体時の立入禁止措置などが求められます。高さ5m以上の足場の組立て・解体・変更の作業では、足場の組立て等作業主任者の選任が必要です。また、組立て等の業務には特別教育を受けた者が従事します(足場の組立て等作業従事者)。
墜落防止措置としては、手すり先行工法の採用が厚生労働省のガイドラインで推奨されています。ビティ足場に限らず、先行手すりに対応した部材かどうかも選定時の確認項目です。
採用時の確認ポイント
現場で通称を使うと、人によって別の足場を想像している場合があります。誤解を避けるために、次を確認します。
- メーカー名・製品名・部材の型式
- 緊結方式(くさび、クランプ、ピンなど)と許容荷重
- 壁つなぎの間隔・本数の条件
- 手すり、幅木、昇降設備の部材構成
- 使用実績と点検記録の有無
仮設足場計画では、これらを施工計画書に明記し、組立図と部材リストを現場で共有します。
点検と管理
足場は、組立て後、強風・大雨・地震などの後、作業開始前に点検が必要です。点検の結果は記録し、不具合は直ちに補修します(足場の点検、仮設足場の定期検査)。部材は曲がり、腐食、変形のあるものを使用しません。安全管理の観点から、作業員への周知と立入禁止区画の管理も欠かせません。
通称で呼ばれる足場を扱うときの注意
仮設材の世界では、メーカー名や商品名がそのまま一般名のように定着する例が多くあります。ビティ足場もその一つとして語られることがありますが、仕様の正確な定義は会社や地域で違いがあり、本辞典では特定の寸法・荷重値は示していません。
実務では、見積り・発注の段階で図面と部材表を取り交わし、元請・下請・仮設会社の三者で同じ製品を指していることを確認するのが確実です。特に元請の安全基準が独自に定められている場合は、その基準を満たす部材かどうかも併せて確認します。
解体時は、組立て時と逆順で安全に進めること、部材の投げ下ろしをしないこと、解体前に部材数と状態を確認することが基本です。不明点は必ずメーカーまたは鳶職の職長に確認してください。
柴田工業の現場から
通称で発注すると、思っていた足場と違う部材が届くことがあります。製品名と部材表を必ず書面で確認するようにしています。