アウトリガーに関する建設現場イメージ
Outrigger

アウトリガー

Outrigger

現場用語
あうとりがー

アウトリガーとは

アウトリガーとは、移動式クレーンや高所作業車、ポンプ車などの車体側方に張り出して接地させ、機体を安定させる支持装置です。張り出した脚で支持幅を広げることで、荷を吊ったときの転倒モーメントに抵抗します。タイヤだけで支えるよりはるかに大きな荷重に耐えられるため、クレーン作業では基本となる装置です。

使用時の基本事項

最も重要なのは、定められた位置まで確実に張り出すことです。クレーンの定格総荷重表は、アウトリガーの張出し幅に応じて作成されており、最大張出しで使う前提の値と、張出しが短い場合の値が異なります。張出しが不十分なまま作業をすると、能力を超えて転倒する危険があります。また、ジャッキで車輪が浮く程度まで伸ばし、車体を水平に保つ必要があります。

次に地盤の確認です。アウトリガーの接地面には大きな荷重が集中するため、軟弱地盤や埋設物のある場所、斜面の肩では沈下や崩壊の恐れがあります。鉄板や敷角などの敷板を用いて荷重を分散し、事前に地盤の支持力を確認します。敷板の寸法や構成は、機種の取扱説明書や施工計画に従います。

鉄骨工事での位置づけ

鉄骨工事の建方では、移動式クレーンを用いて柱や梁を揚重します。アウトリガーの据付位置や敷板の計画は、施工計画書に盛り込まれ、作業開始前に安全管理の担当者が確認します。また、玉掛け作業者や合図者との連携を取り、吊り荷の旋回範囲と周囲の立入禁止区域を明確にします。

地盤・敷板計画の考え方

アウトリガー事故の多くは、地盤の沈下や路肩の崩壊によるものとされます。そのため、舗装面だから安全と決めつけず、地下に空洞や埋設管がないか、近くに掘削箇所がないかを確認します。接地圧はアウトリガー反力を接地面積で割って求められ、敷板を使うことで面積を広げ圧力を下げます。反力は機種ごとの資料で確認します。作業中も沈下の兆候がないか継続的に目視し、異常があれば直ちに作業を中止して荷を下ろします。

役割
車体を張り出して支え、転倒を防ぐ
基本
定められた幅まで張り出し、車体を水平に保つ
地盤
敷板で荷重を分散し、支持力を事前に確認

柴田工業の現場から

佐藤世人
佐藤世人 工事部

張出しが足りないと定格荷重が変わります。敷板の確認とあわせて、毎回始業前に見ています。

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