朝顔に関する建設現場イメージ
Overhead Protection Canopy (Asagao)

朝顔

Overhead Protection Canopy (Asagao)

現場用語
あさがお

朝顔とは

朝顔とは、建設現場の外周に設ける、斜め上方へ張り出した防護用の仮設設備です。形が朝顔の花に似ていることからこの名で呼ばれます。工事中に工具や資材、コンクリート片などが落下して、通行人や隣地の建物、車両に当たる事故を防ぐ目的で設置します。構造は、足場や建物躯体から腕材を持ち出し、その上に鋼板や防護シートを敷き詰めたものが一般的です。

設置が必要となる場面

市街地の工事では、敷地境界から道路や隣地までの距離が近いため、仮囲いだけでは上方からの落下物を防ぎきれません。そのため高さのある建物の工事では、一定の高さごとに朝顔を設けて落下物を受け止めます。設置の要否や高さ、張り出し寸法、角度などは、労働安全衛生関係法令、建築基準法関係の規定、各自治体の指導や元請の安全基準によって定められます。具体的な数値は現場ごとの設計図書や施工計画に従って確認する必要があります。

設計と施工のポイント

朝顔は落下物の衝撃を受けるため、取付部の強度が重要です。足場側の壁つなぎや建物側の取付け部が衝撃荷重に耐えられるかを検討します。受け面には隙間が生じないよう鋼板やシートを重ね、端部からの飛散も防ぎます。また、雨水や粉じん、工具などが溜まると荷重増加や再落下の原因になるため、定期的な清掃と点検が欠かせません。

当社のような仮設鍛冶工事では、鉄骨建方や解体の進行に合わせて朝顔を取付け、盛替え、撤去します。建方中はクレーンによる揚重作業と干渉しやすいため、取付け位置や順序を安全管理の計画に組み込むことが大切です。

朝顔の盛替えと点検

建物が高くなるにつれ、朝顔は下層から上層へ盛り替えたり、複数段に設けたりします。盛替え時は一時的に防護が途切れやすく、作業中の落下リスクが高まる場面です。そのため、作業区域の立入禁止措置や、作業時間帯の調整、下部の監視員配置などを併せて計画します。また、強風や地震の後には、ボルトの緩み、腕材の変形、シートの破れがないかを点検します。点検結果は記録に残し、不具合は速やかに是正します。朝顔は設置して終わりではなく、維持管理も含めて機能する設備です。

目的
落下物から通行人・隣地・車両を守る防護設備
形状
足場や躯体から斜め上方へ張り出し、鋼板やシートで受ける
留意点
取付部の強度確認と、清掃・定期点検

柴田工業の現場から

佐藤世人
佐藤世人 工事部

朝顔は付けた後の点検が肝心です。風の強い日の後は取付部をよく見るようにしています。

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