鉄骨組立図に関する建設現場イメージ
Steel Frame Assembly Drawing

鉄骨組立図

Steel Frame Assembly Drawing

管理の5本柱
てっこうくみたてず

鉄骨組立図とは

鉄骨組立図(てっこうくみたてず)は、鉄骨工事を実行するために必要な施工図です。鉄骨製作工場が作成した製作図をもとに、現場での組立順序、各部材の接合方法、仮設支保の位置、クレーンでの吊り上げ方法などを詳細に記載します。

建設プロジェクトにおいて、鉄骨の安全かつ正確な組立を実現するための最も重要なドキュメントの一つです。現場の鉄骨工事班、施工管理技士、クレーンオペレーター、検査者が共通の認識を持つために必須です。

作成と承認プロセス

鉄骨組立図は通常、鉄骨工事の下請け業者(柴田工業のような鉄骨工事業者)が設計図書と製作図をもとに作成します。作成後、発注者(ゼネコン)と設計者に提出し、承認を得る必要があります。

承認前には、設計図書との整合性、JIS溶接基準への適合、高力ボルトの仕様確認などが行われます。通常、設計者から3-5営業日以内に審査結果が返却される運用が一般的です。

記載内容と図面構成

鉄骨組立図には以下の情報が記載されます:

  • 各層の組立順序と段階
  • 部材ごとのマーク番号(製作図との対応)
  • 接合部の詳細寸法と施工方法
  • アンカーボルトの位置と仕様
  • 仮設支保・仮設用の位置
  • 溶接部と溶接方法の指定
  • ボルト接合部の本数と規格

また、組立図は通常1/100~1/50の縮尺で作成され、全体組立図と部分詳細図から構成されます。特に複雑な接合部やベースプレート周辺は1/20程度の詳細図が別途作成されることが一般的です。

現場での活用

鉄骨組立図は現場で最も参照される技術資料です。毎日の作業打ち合わせ(KY活動)で組立図を確認し、その日の施工範囲と方法を作業員全員で共有します。

特に柱建てや梁の架設時には、組立図に記載された順序を厳守することで、安全で品質の高い工事を実現できます。また、変更が必要な場合は、図面変更申請を行い、改版版を全員に配布する運用が重要です。

組立図における変更管理と現場対応

実際の現場では、天候の遅延、躯体コンクリートの打設状況の変化、鉄骨造解体時の予期しない問題など、組立計画の変更が発生します。このとき重要なのが組立図の改版管理です。

変更が発生した場合、鉄骨工事業者は速やかに変更理由、新しい組立順序、安全性への影響などをまとめた「施工計画変更申請書」を作成し、発注者に提出します。承認を得た上で、改版版の組立図を現場に配布します。この際、旧版との差分を明確に示す(例:変更部分を赤線で囲む)ことが実務的な慣例です。

さらに、大規模プロジェクトでは組立図の3D データ化が進んでいます。BIM(Building Information Modeling)を活用することで、各工程での見える化が実現され、組立班長や施工管理技士がタブレット上で施工状況をリアルタイム確認できるようになってきています。

作成者
鉄骨工事業者(製作図をベースに現場施工を考慮して作成)
承認機関
発注者・設計者による審査・承認が必須
活用場面
毎日の現場打ち合わせ、組立作業の実行、安全管理の基準

柴田工業の現場から

上沢 直二
上沢 直二 事務・現場兼務

鉄骨組立図は『現場の教科書』です。この図面がなければ、正確な組立は絶対に不可能。だから製作図から組立図への変換段階で、現場の知見を盛り込むことが非常に大切です。毎朝、班員全員でこの図面を確認してから作業を開始するよう徹底しています。

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