柱材管理システムに関する建設現場イメージ
Column Material Management System

柱材管理システム

Column Material Management System

管理の5本柱
そかんざいこかんりしすてむ

柱材管理システムの概要

柱材管理システムは、柴田工業が行う鉄骨工事における鋼材(主に柱・梁など)の全ライフサイクルを統合的に管理するシステムです。材料発注、工場製作、現場搬入、組立・据付、竣工後の回収・リサイクルに至るまで、数量・品質・原価・納期を一元管理することで、工事の透明性と効率性を大幅に向上させます。特に複合建物や多棟同時工事では、このシステムの重要性が顕著です。

柱材管理システムの構成要素

1. 発注・製作段階

  • 鉄骨設計図から部材リスト(BOM: Bill of Materials)を作成
  • 部材ごとの寸法、グレード(SS400、SM490等)、数量、納期を明記
  • 鉄骨製作所との発注書で、納期・品質基準を明示
  • 製作所での進捗を定期的に確認し、遅れの早期発見

2. 納入・受入検査段階

  • 現場到着時に、設計図との照合(部材種類、寸法、数量)を実施
  • 鋼材確認検査:外観(さび、傷、塗装ムラ)、溶接ビードの状態を確認
  • 不適合部材は即座に仕分けし、製作所へ返却・補修依頼
  • 受け入れた部材の到着日、保管位置をシステムに登録

3. 保管・在庫管理段階

  • 柱材を種類別(H形鋼400mm、500mm等)に分類し、専用ラックに保管
  • 雨・泥汚れから保護するため、シート覆いを実施
  • 鋼材在庫安全管理:転倒防止、過積載禁止、通路確保
  • 定期的な在庫数量確認(棚卸し)を実施し、実績と記録の照合

4. 工事用材料配分段階

  • 建て方工程計画に基づき、必要な部材を事前にピックアップ
  • 組立管理図で、部材の一意な識別番号(トレーサビリティ)を付与
  • 各建て方ステップで必要な部材を現場に搬入し、不必要な現場在庫を削減
  • 使用済み部材の回収、返却

5. 原価管理・追跡段階

  • 部材購入単価、運搬費、保管費を材料費として原価計算
  • 予定原価と実績原価の差異分析により、今後の積算精度を向上
  • 発注数量と実使用数量の比較で、スクラップ率(廃棄率)を把握
  • 原価管理システムに入力し、利益率監視

6. リサイクル・廃棄管理段階

  • 工事完了後の余剰部材、スクラップ鋼を回収
  • 鉄スクラップとして売却し、環着資源化を実現
  • 廃棄物管理票(マニフェスト)を保管し、コンプライアンス確保
  • CO2削減、環境配慮の観点から、リサイクル率の向上を目指す

柱材管理システムの利点

工事品質の向上

  • 部材の仕様・納期を確実に管理することで、施工遅延を防止
  • 不適合部材を早期に発見・対応し、現場での手直しを削減

原価透明性の実現

  • 材料費、運搬費、保管費の全項目を可視化
  • スクラップ率を低減する改善活動に繋がる
  • 積算精度向上により、今後の競争力強化

安全・環境対応

  • 鋼材保管時の転倒・落下事故を防止
  • 廃棄物の適切な処理で、環境法規遵守
  • 工事進捗の透明性向上で、現場の安心感向上

発注者・関係者への信頼醸成

  • 材料手配状況、工事進捗を随時報告可能
  • 透明性により、発注者の信頼を獲得

システム運用の実務的なポイント

  • ジャンル分け:柱、梁、床スラブ接合部品、連結部材など、工事段階ごとに部材を分類
  • トレーサビリティ確保:各部材に識別番号を付与し、組立設計との照合を容易化
  • 定期報告:週単位で、在庫状況・使用状況・発注予定を、工事部・積算・調達間で共有
  • システム入力の正確性:誤入力は全体計画を狂わせるため、チェック体制を二重化

スクラップ率の低減と利益改善

柱材管理システムを綿密に運用することで、工事全体のスクラップ率(廃棄率)が顕著に低減します。例えば、不要な余剰部材を工事後に大量に売却するのではなく、事前に精密な発注量の計算を行い、現場での必要量のみを搬入することで、スクラップ削減に直結します。また、部材搬入時の受入検査で不適合品を早期に発見し、返却・補修依頼することで、工事中での余剰発生を防止できます。これは環境配慮(CO2削減)と直結するとともに、原価低減(廃棄処理費削減)をもたらし、企業の利益向上に貢献するのです。柴田工業では、このスクラップ率改善を重要な経営指標として位置づけ、継続的な改善を推進しています。

管理範囲
発注から廃棄まで、部材の全ライフサイクル
主要効果
原価透明性、品質向上、スクラップ削減、環境対応
運用要点
トレーサビリティ確保、週単位の部門間共有、二重チェック

柴田工業の現場から

上沢直二
上沢直二 事務・現場兼務

柱材管理システムは、入力の正確性が命です。工事部からの報告が間違っていると、在庫計算が狂い、必要な部材が足りなくなったり、逆に無駄に保管したりします。毎週の金曜日に、工事部と一緒に在庫を現地確認し、システム記録と突合せることを習慣にしています。この手間をかけることが、結果的に工事をスムーズにするんです。

柴田工業の施工管理スタッフ募集
RECRUIT

知識ゼロからでも、
街をつくれる人になる。

施工管理・施工図スタッフ募集中。
年間休日約120日・賞与年2回・資格取得全額支援。