免震支援に関する建設現場イメージ
Seismic Isolation Support Installation

免震支援

Seismic Isolation Support Installation

工事の種類
めんしんしえん

免震支援工事の概要

免震支援工事(免震支援装置取付工事)は、建物基礎と上部構造体の間に免震層を設けて、地震動による揺れを低減させる工事です。積層ゴム支承、高減衰ゴム、オイルダンパーなどの免震部材を躯体に確実に取り付け、所定の性能を発揮させることが目的です。免震工事の中核をなす施工プロセスであり、精密機械の取付けと同等の精度が要求されます。

主要な免震部材と施工方法

積層ゴム支承:天然ゴムと鋼板を交互に積層した部材で、建物の荷重を支えながら水平変位を吸収します。上下支持フレームに精密に位置決めし、ボルトで固定します。ボルト締結時はトルク管理を厳格に実施し、不均等な沈み込みを防止します。

高減衰ゴム支承:積層ゴムの内部減衰性を向上させた製品です。施工手順は積層ゴムと同様ですが、温度特性に敏感であるため、施工時の気温記録と設置後の寸法変化監視が重要です。

オイルダンパー取付:地震動のエネルギーを油の粘性力で吸収する装置です。配管接続、オイル充填、リーク検査を現場で実施します。鋼材摩擦接合の技術も応用され、ダンパー本体と躯体の接合精度が吸収性能に直結します。

施工管理と検査

免震支援工事は工程管理上、基礎コンクリート打設後の限定的なタイミングで実行され、後工程の躯体施工に直結するため、工期遅延は全体に波及します。支援部材の納入、位置決め、締結、検査の各段階で品質確保と工程短縮のバランスを取ることが求められます。

精密施工と地震時性能の関連性

免震支援部材の取付精度は、地震時の建物応答性能に大きく影響します。特に積層ゴム支承は、水平面での傾き、鉛直方向のずれがわずか数mm でも、長周期地震動下での摇れの増幅につながります。そのため施工時には、建入精度管理と同水準の精密測定が必須です。

現場では、支承設置前にベースプレートの水平度・水準を確認し、必要に応じて調整用シムプレートで微調整します。取付後は沈み込み量を測定し、設計値との乖離がないか確認。特に複数支承の場合、荷重分担バランスを確認することで、建物の傾斜を防止します。また、免震層の水平安定性を確保するため、ダンパーの取付位置精度も設計値±5mm以内に納める必要があります。

主要部材
積層ゴム支承、高減衰ゴム、オイルダンパー、支持フレーム
施工精度
水平度±1/500以下、位置精度±5mm以内
管理ポイント
トルク管理、沈み込み測定、バランス確認

柴田工業の現場から

佐藤世人
佐藤世人 工事部

免震工事は地震から建物を守る重要な施工です。基礎が完成したら、すぐに支援部材の設置に入りますが、わずかな誤差も許されません。特に冬季施工の場合、ゴムの硬化による寸法変化を予見して施工する経験値が重要です。

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