仮設電設工事に関する建設現場イメージ
Temporary Electrical Installation Works

仮設電設工事

Temporary Electrical Installation Works

工事の種類
かせつでんせつこうじ

仮設電設工事とは

仮設電設工事は、建設現場での電力供給を担う工事です。高圧受電設備から始まり、変圧器、配電盤、照明設備、各種機械・工具の電源までを一貫して構築・管理します。鉄骨工事・仮設工事を行うには、クレーン・溶接機・グラインダーなど多くの電動工具が必要であり、仮設電設がなければ現場は機能しません。

柴田工業のような鉄骨・仮設鍛冶工事業者にとって、安全で確実な電力供給は施工品質と工期管理に直結します。特に高層建築では各階ごとに電源が必要になり、配線ルートの計画が建て方スケジュールと密接に関わります。

仮設電設工事の主要構成要素

1. 高圧受電設備
地域の電力会社から敷地内に引き込んだ高圧電力(通常6,600Vまたは22,000V)を受け取る設備です。受変電盤、遮断器、計器類から構成されます。電気設備の資格者(電気主任技術者)による管理が法的に義務付けられており、定期的な点検記録が必要です。

2. 変圧器・配電システム
高圧を低圧(100V・200V)に変圧し、現場各所に配電します。複数の配電盤を階層的に配置し、各工種の専用回路を確保します。鉄骨工事では大電力の機械類が稼働するため、容量計算は非常に重要です。

3. 照明設備
高所作業やクレーン操作の安全確保に照明は必須です。仮設電設では、高所照明、投光機、各階の作業エリア照明を配置します。特に夜間施工時や冬季の短日中の現場では、照度不足による事故が多くなるため、現場の安全基準に基づいた照度確保が重要です。

4. 安全管理機器
漏電遮断器、接地装置、開閉器などの安全装置が随所に配置されます。作業員が直接触れる箇所には二次側の過電流保護装置が必須です。

仮設電設工事の計画と施工

建設プロジェクト開始時に、施工管理技士と電気工事業者が連携して「仮設電設計画書」を作成します。この計画には、①敷地内の受電ポイント、②各工種に必要な電力容量、③配線ルート、④安全基準への適合性が含まれます。

特に鉄骨建て方工事では、クレーンの電動巻上機が大電力を消費するため、電力容量計算の精度が工期を左右します。同時に複数のクレーンが稼働する場合、瞬間的な電力需要が最大計画値を超える可能性があり、これを考慮した設計が必要です。

施工中も継続的な安全管理が行われ、配線の損傷チェック、漏電検査(定期的な絶縁抵抗測定)、過負荷状態の監視が実施されます。これらは安全管理の重要な要素です。

仮設電設と建築工事の関連

仮設電設は、建築工事全体の工程に組み込まれます。根切り・地盤改良の段階から必要になり、躯体工事、仕上げ工事を経て、竣工前の本設電気工事に段階的に移行します。この過渡期における安全切り替えは、現場代理人の重要な責務です。

高層建築における仮設電設の実務課題

高層建築の鉄骨建て方では、各階ごとに電源が必要になる独特の課題があります。20階以上の建物では、敷地内の変圧器から各階の配電盤へ縦配線を引き込む必要があり、この配線ルートの確保は建て方時期と重なることが多いです。

実務では、仮設電設業者が建て方スケジュールを事前に把握し、クレーンの邪魔にならないルート、足場と競合しないルートを設計します。さらに、建て方中の一時的な高電力需要(複数台のクレーン同時稼働)に対応するため、予備容量を多めに確保するのが一般的です。

また、鉄骨建て方終了後、躯体工事が進むにつれて配線位置も変更される場合があります。これら変更は電気工事業者との調整が必須であり、現場管理者の指示系統が曖昧だと電源供給の遮断事態に至る可能性があります。そのため、変更管理の手続きを明確にし、事前協議を徹底することが現場の円滑な運営につながります。

電力容量計算
クレーンなど大電力機械の同時稼働を考慮し、予備容量を含めた余裕設計が必須
配線ルート計画
建て方スケジュール・足場設置と調整し、事前に仮設電設業者と合意することが重要
安全管理継続
漏電遮断器、絶縁抵抗測定など定期的な安全検査が法令遵守の最低要件

柴田工業の現場から

石堂 洋三
石堂 洋三 現場管理・積算・調達

仮設電設の費用は意外に大きいです。高圧受電から照明まで全て含めると、工事費の2~3%程度。早期に電気工事業者と仕様を詰めないと、後から追加費用が発生してコスト管理が破綻します。

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