
鉄骨工事
STEEL FRAME

空に向かって「骨格」を組み上げる
鉄骨工事とは、建物の「骨」を造る仕事です。人間の体が骨格で支えられているように、ビルやマンション、商業施設もすべて鉄骨という骨組みの上に成り立っています。工場で精密に加工されたH形鋼や角形鋼管(ボックスコラム)といった鉄骨部材を、巨大なクレーンで一本ずつ吊り上げ、高所で正確な位置にボルトや溶接で固定していきます。何もなかった空き地に、わずか数週間で巨大な建物の輪郭が現れる光景は、まさに圧巻です。柴田工業は1977年の創業以来、大成建設・大林組をはじめとするスーパーゼネコンの現場で、超高層ビルや大規模再開発プロジェクトの鉄骨建方を手がけてきました。ミリ単位の精度が求められるこの仕事で、49年にわたって信頼を積み重ねています。
鉄骨工事が建物のすべてを決める
鉄骨は建物の構造体そのもの。柱1本の据付け精度が±3mm以内という厳しい基準のもと、BIMシミュレーションとUT検査を駆使して、スーパーゼネコンが求める品質を49年間クリアし続けています。

作業内容
鉄骨工事の現場では、まずタワークレーンやクローラークレーンといった大型重機を使い、トラックで運ばれてきた鉄骨部材を一本ずつ吊り上げます。柱(コラム)は1本あたり数トンから数十トンにもなり、それを地上数十メートルの高さへ正確に据え付けていきます。鉄骨鳶と呼ばれる専門職人がクレーンのオペレーターと無線で連携しながら、風速や温度まで計算に入れて位置を微調整します。仮ボルトで固定した後、トルクレンチで高力ボルトを規定の締付け力で本締めし、必要な箇所には資格を持った溶接工が現場溶接を施します。さらに、トランシットやレーザー測量機を使って建物の垂直精度(建入れ精度)を確認し、わずかな傾きも修正します。1フロアの鉄骨が組み上がると次のフロアへ進み、この工程を繰り返すことで建物は空へ向かって伸びていくのです。
100メートル超の高さでも、±3mmの精度を保つ
熱膨張、風圧、クレーンのたわみまで計算に入れた高度な技術が、超高層ビルの骨格を確実に組み上げます。

技術と専門性
スーパーゼネコンの現場で求められる精度は、一般の建設現場とは一線を画します。超高層ビルの鉄骨建方では、柱1本の据付け精度が±3mm以内という厳しい基準が設けられています。100メートルを超える高さでこの精度を保つには、鉄骨の熱膨張、風による揺れ、クレーンのたわみまで計算に入れた高度な技術が必要です。柴田工業の職人は、鉄骨建方の国家資格に加え、玉掛け技能、クレーン運転、溶接技能(JIS規格)など複数の専門資格を保有しています。また、3Dモデル(BIM)を活用した事前シミュレーションにより、現場での手戻りを最小限に抑えます。49年間にわたりスーパーゼネコンの厳しい品質基準をクリアし続けてきた経験と技術の蓄積が、私たちの最大の強みです。
施工の流れ
事前計画・搬入準備
施工図面と3Dモデル(BIM)をもとに、鉄骨の吊り上げ順序・クレーン配置・搬入ルートを綿密に計画。工場製作された鉄骨部材の寸法精度や溶接品質を事前検査し、現場への搬入スケジュールを調整します。
アンカーボルト設置・基礎据付け
建物の基礎コンクリートにアンカーボルトを正確に設置し、鉄骨柱の受け皿となるベースプレートを固定。ここでの数ミリの誤差が上階ほど増幅されるため、ミリ単位のレベル調整を徹底します。
鉄骨建方(吊り込み・仮締め)
タワークレーンで鉄骨を吊り上げ、鉄骨鳶が高所で部材を受け取り仮ボルトで接合。柱・梁・ブレースを所定の順序で組み上げ、1節(3〜4フロア分)ごとに骨組みを完成させていきます。
本締め・溶接・建入れ直し
仮ボルトを高力ボルトに替えてトルクレンチで本締めし、接合部を現場溶接で一体化。トランシットやレーザー測量で垂直精度を確認し、ワイヤーやジャッキで微調整(建入れ直し)を行います。
検査・次工程への引き渡し
ボルトの締付けトルク検査、溶接部の超音波探傷検査(UT検査)、建入れ精度の最終確認を実施。ゼネコン品質管理部門と合同検査の後、デッキ工事や仕上げ工事へ現場を引き渡します。

安全管理と品質
鉄骨工事は高所作業と重量物の取り扱いが中心であり、安全管理が何よりも重要です。柴田工業では、毎朝のKY(危険予知)活動とツールボックスミーティングを欠かさず実施し、その日の作業リスクを全員で共有します。フルハーネス型安全帯の100%着用はもちろん、墜落防止ネットや親綱の設置、クレーン作業時の合図統一など、二重三重の安全対策を徹底。品質面では、ボルト締付けのトルク管理、溶接部の非破壊検査(UT検査)、建入れ精度の計測記録をすべてデジタルで管理し、トレーサビリティを確保しています。スーパーゼネコンが定める厳格な品質基準を満たすだけでなく、それを上回る自社基準を設けることで、「柴田工業に任せれば間違いない」という信頼を築いてきました。